W杯ビッグエア第4戦 男子・長谷川帝勝、女子・岩渕麗楽がともに2位!

@fisparkandpipe
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絶好調を維持する日本のスノーボードビッグエア選手たちが活躍した。1月10日、オーストリアのクライシュベルクで開催されたワールドカップ(W杯)ビッグエア第4戦の決勝において、男子では19歳の長谷川帝勝が180.25点を記録し、2位に入った。これで帝勝はシーズン王者に無双状態に入った。木村葵来は今季初の表彰台となる3位を獲得し、優勝は中国の楊文竜が182.50点で飾った。

女子では、岩渕麗楽が157.75点を記録し、2位に入った。前大会で2位に輝いた深田茉莉は5位、鬼塚雅は7位となった。優勝は地元オーストリアのアンナ・ガサーで33歳で通算10勝目を飾った。

今季、表彰台のトップに立ち続けてきた日本勢であったが、今回の大会では惜しくも優勝を逃した。それでも、出場した選手たちの活躍は目覚ましく、今後のさらなる飛躍が期待される。

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男子では、飛田流輝、荻原大翔、木俣椋真、宮村結斗の4選手が同日開催の予選で敗退。女子では、9日に行われた予選で鈴木萌々が敗退し、村瀬心椛は棄権している。

オリンピックWチャンピオンのアンナ・ガッサー、地元でキャリア通算10勝目を達成!

アンナ・ガッサーが、土曜日夜に開催されたビッグエア・クライシュベルク大会で優勝し、通算10回目のワールドカップ勝利を達成した。決勝では、大会初となるキャブトリプル1260ドランクドライバーを成功!93.00点という高得点を記録した。その後の2本目ではバックダブルコーク1080メランコリーを決め、合計167.75点で他の選手を大きく引き離して勝利を収めた。

岩渕麗楽(日本)が157.75点で2位、イギリスの17歳ミア・ブルックスが148.00点で3位に入った。

この結果により、アンナはビッグエア・ワールドカップで通算20回目の表彰台に立ち、キャリア通算13回目のワールドカップ優勝を達成した。また、全競技を通じて31回目のワールドカップ表彰台に上がり、33歳にしてFISスノーボード史上最年長のワールドカップ勝者となった。

アンナは試合後、「女子選手たちのレベルが飛躍的に向上している中、依然として競り合えていることが非常に嬉しい」と語った。また、2026年のミラノ・コルティナオリンピックを最後に競技生活を終える予定であり、地元オーストリアでのビッグエア大会での優勝が特別な意味を持つとも述べている。

W杯オーストリア/クライシュベルク大会 女子ビッグエア4戦目結果

1位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
2位 岩渕麗楽(日本)
3位 ミア・ブルックス(イギリス)
4位 ジャン・シャオナン(中国)
5位 深田茉莉(日本
6位 ハンナ・カレーヌ(オーストリア)
7位 鬼塚雅(日本)
8位 アニカ・モーガン(ドイツ)
— 以上、決勝進出 —
9位 鈴木萌々(日本)
DNS 村瀬心椛(日本)

中国の楊文竜が大技BSトリプルコーク1980を決めてW杯初優勝を飾る!

男子決勝では、最終ランまでもつれる白熱した展開となった。前大会の覇者・長谷川帝勝は1本目にキャブ1800インディ、2本目にフロントサイド1800インディを決め、2本目終了時点でトップに立った。今大会も優勝が確実と思われていたが…、中国の楊文竜が、ラスト3本目に驚異的なバックサイドトリプルコーク1980ジャパンを成功させ、96.50点を獲得。1本目のフロントダブルコーク1800ウェドルtoテールグラブで記録した86.00点と合わせ、合計182.50点で逆転優勝を果たした。

最終的に長谷川が180.25点で2位に入り、3位には昨シーズンのビッグエア覇者・木村葵来が168.75点で続いた。

W杯オーストリア/クライシュベルク大会 男子ビッグエア4戦目結果

1位 楊文竜(中国)
2位 長谷川帝勝(日本)
3位 木村葵来(日本)
4位 カレ・ヤルヴィレフト(フィンランド)
5位 オイヴィンド・キルクフス(ノルウェー)
6位 エンツォ・ヴァラックス(フランス)
7位 レオ・フラマリン(イタリア)
8位 フランシス・ジョビン(カナダ)
9位 スー・イーミン(中国)
10位 ジェイク・カンター(アメリカ)
— 以上、決勝進出 —
21位 飛田流輝(日本)
30位 荻原大翔(日本)
48位 木俣椋真(日本)
51位 宮村結斗(日本)

4戦が終了し、5戦で構成されるビッグエアのワールドカップシーズンも終盤に差し掛かる中、長谷川帝勝はクリスタルグローブをほぼ手中に収めている。彼は先週のクラーゲンフルトでの優勝、そしてチューリッヒでの勝利により、309ポイントを獲得。総合2位のイアン・マッテオリ(イタリア)に99ポイントの差をつけた。

女子のワールドカップランキングでは、イギリスのミア・ブルックスがビッグエアとパーク&パイプの総合ランキングで首位に立ち、日本の深田茉莉がそれに続いている。茉莉は今シーズン、4戦のビッグエア全てで表彰台に立っていたが、今回初めて表彰台を逃した。

2024/25シーズンのビッグエア最終戦は、2025年2月5日から6日にかけて、アスペンで開催される予定。しかし、その前にスロープスタイルの2戦目が1月15日にスイスのラークスで始まるため、スロープスタイル選手は3週連続のW杯となる過酷なロードが続くことになる。

●参照リンク
Austria’s Anna Gasser thrills home crowd with 10th big air victory in Kreischberg
https://www.fis-ski.com/snowboard-park-and-pipe/news/2024-25/austria-s-anna-gasser-thrills-home-crowd-with-10th-big-air-victory-in-kreischberg

2024-25 FIS WORLD CUP ビッグエア&スロープスタイル日程、結果

ビッグエア開催日開催場所男女優勝者
1戦目10月19日、20日スイス(クール)長谷川帝勝(日本)/深田茉莉(日本)
2戦目11月30日~12月1日中国(北京)荻原大翔(日本)/ミア・ブルックス(イギリス)
3戦目1月3日~5日オーストリア(クラーゲンフルト)長谷川帝勝(日本)/ミア・ブルックス(イギリス)
4戦目1月9日~11日オーストリア(クライシュベルク)楊文竜(中国)/アンナ・ガッサー(オーストリア)
5戦目1月30日~2月6日アメリカ(アスペン)
スロープスタイル
1戦目8月30日~9月1日ニュージーランド(カードローナ)キャメロン・スポルディング(カナダ)/村瀬心椛(日本)
2戦目1月15日~1月18日スイス(ラークス)
3戦目1月30日~2月6日アメリカ(アスペン)
4戦目2月19日~2月23日 カナダ(カルガリー)
5戦目(未定)3月12日~14日イタリア(リヴィーニョ)

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