燃料費や人件費の高騰に伴い、全国のスキー場のリフト券価格が上昇しているが、特にインバウンド需要が高いスキー場の1日券がさらに高騰している。ルスツリゾートでは1日券が1万4500円となった。昨シーズンの1万1500円でも驚きだったが、そこからさらに26%の値上げである。
また、同じ北海道のニセコ全山も、昨シーズンの9500円からついに1万円を超え、1万500円となった。
本州では、中国系スキー・スノーボード客に人気の高い軽井沢プリンスホテルスキー場が9800円と、ほぼ1万円近くになっている。昨シーズンの8000円から22%の値上げである。
その他、国内スノーボーダーにも人気の高い白馬エリアでは、八方尾根が8000円(昨季7000円)、エイブル白馬五竜とHakuba47ウィンタースポーツパークは8500円(昨季7500円)である。
東北地方の蔵王温泉スキー場も、7500円(昨季6500円)に値上がりしている。
関東や関西圏から気軽にアクセスできる主要スキー場のリフト料金はまだ発表されていないが、最近の物価高騰の状況を考えると、10%ほどの値上げを覚悟しておいた方がよいだろう。
なお、ここで紹介したリフト券は窓口で購入する1日券であり、主に海外からのスキーヤーやスノーボーダー向けの価格である。事前にウェブで購入することで割引が適用される場合もあり、最近はアースホッパーや地域スキー場の共同で販売する割安なシーズン券も存在している。これらを活用すれば、頻繁にスキー場を訪れる者にとっては、比較的安価なリフト券も手に入れることができる。
ルスツリゾートでは25時間券にさらにプラスで5時間の特典を付けた25時間券というお得なチケットも販売しているので、憧れの地のスキースノボは、ちょっと奮発すればまだまだ可能。
また、60歳以上の者はシニア料金を利用できるスキー場が多いため、条件によってはそれほど負担を感じることなく滑走できるかもしれない。
一方で、北米の人気主要スキー場では、窓口料金が300ドル(およそ4万5000円)にまで高騰しており、日本の1日券はまだ非常に安価であると言える。今後、インバウンド向けスキー場の料金はさらに高騰する可能性が高く、国内向けの小規模スキー場との価格差がより明確になるだろう。