世界の最新スキー場情報を配信するSNOWBEST.COMから、興味深いデータが掲載された記事をシェアしたい。
記事タイトル: The worst Australian skier/boarder behaviour has been named
(最悪のオーストラリア人スキーヤー/スノーボーダーの行動が発表される)
https://www.snowsbest.com/worst-australia-skier-boarder/
今回のパリ五輪でも、人口に対するメダル獲得率の高さが際立ったオーストラリア。改めて国民のスポーツに対する意識の高さが示されたが、スキーやスノーボードも非常に人気のあるスポーツであり、週末にはスキー場が多くの人々で溢れる。その混雑度は日本のスキー場を上回るかもしれない。そんなオーストラリアのスキー場で、最悪の行動が発表された。
- リフトの列で割り込む・順番を飛ばす – 72%
- 他のスキーヤーと安全な距離を保たない – 50%
- 環境を尊重しない – 32%
- 標識や表示を守らない – 24%
- 合流する前に確認しない – 20%
- スピードを出しすぎる – 18%
- コントロールを失う – 17%
- 斜面の真ん中で不適切に停止する – 16%
- リフトでの喫煙・電子タバコの使用 – 16%
- リフトの席を効率的に利用しない – 14%
「リフトの列で割り込む・順番を飛ばす」は72%という高い割合であり、日本では比較的マナーを守るスキーヤーやスノーボーダーが多いとされているが、注意が必要である。ちなみに、私が住むカナダのウィスラーでは、スキーやスノーボード客から「ウィスラーの列の並び方は非常にマナーが良い」と評価されている。逆に、マナーが悪いスキー場としてはヨーロッパ、とりわけフランスのスキー場が挙げられ、列を守らない人が多いと言われている。
「他のスキーヤーと安全な距離を保たない」は50%であり、これは世界共通の問題である。今シーズンも、日本でも安全距離を守らず衝突するスキーヤーやスノーボーダーが多く見られるだろう。特に来るべき24-25シーズンは、エルニーニョ現象により雪が多いことが予想されており、パウダーに興奮したスキーヤーやスノーボーダーが周りをよく見ずに滑走する場面もあるだろう。スキー場での深刻な事故は、自己の転倒による怪我だけでなく、衝突によるものが多く、最悪の場合、死亡事故にもつながるため、十分な注意が必要である。楽しい時間が一瞬の油断で最悪の瞬間に変わることがある。
また、「スピードを出しすぎる」(18%)、「コントロールを失う」(17%)、「斜面の真ん中で不適切に停止する」(16%)といった行動も、日本のスキー場でも参考になる問題であり、十分に注意が必要である。
ちなみに、今年の夏、JETSTARが日本とオーストラリア間を飛ぶ便に対し、燃油込みで片道20,500円~というスーパーセール(※期間: 2024年7月17日12:00~7月30日)を行った。このセールにより、日本を訪れるオーストラリア人が大幅に増加した。搭乗期間が2024年8月13日~12月20日であるため、12月初めにオープンするスキー場には多くのオーストラリア人スキーヤーやスノーボーダーが訪れる可能性がある。日本のスキー場も、彼らの行動に十分に注意して対応する必要があるだろう。