中国企業の資金繰りが厳しくなってきた!?408億円で都内企業に「星野リゾートトマム」を売却

@星野リゾート トマム
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上海の観光地「豫園」で商業施設を運営する上海豫園旅游商城は、リゾート施設「星野リゾートトマム」(北海道占冠村)を売却すると1日に発表した。

「星野リゾートトマム」を所有する都内の会社のほぼ全株式を、不動産投資などを手がけるYCH16(ワイシーエイチシックスティーン)に約408億円で売却する。「星野リゾートトマム」はスキー場やホテルを備えたリゾート施設で、中国人を含む外国人観光客に人気がある。上海豫園旅游商城が2015年に買収していたが、運営は引き続き星野リゾートが行う。

中国企業の資金繰りが厳しくなってきたようだ。現在「星野リゾートトマム」を所有する復星国際は、2022年以降資金繰りが悪化し、最近は海外資産を次々と手放している。その中で、408億円で東京都港区の企業YCH16に「星野リゾートトマム」を売却することになった模様。同社は9年前に「星野リゾートトマム」を183億円で取得していた。

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売却先である合同会社YCH16は、不動産投資を手がける会社だが、2024年5月に法人番号が発行されていることから、この件のために設立された可能性が高い。

星野リゾートは2004年からトマムの再生に取り組み運営しているが、今回が2度目の投資家の変化だ。ホテル業界では所有者が独自の投資経営判断で不動産を売買することは頻繁に起こっており、特別なことではない。

星野リゾートは、運営を通じてリゾートの価値の継続的な上昇に貢献できたと考えているという。

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