スクレーパー作業がいらない画期的なホットワクシングがお手軽価格で販売へ

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スクレーパー作業がいらない画期的なホットワクシング・マシーンIR Waxerが、アメリカで販売された。
これまでにもこうしたマシーンというのはあったようなのだが、1000ドル以上するようなものだったようだ。しかし、今回、Mountainflow eco-waxがリリースした新商品は、$343とずいぶんとお手軽価格になっている。

往来のホットアイロンワクシングの作業では、アイロンを通してワックスを溶かし、それをボードに垂らしたりしてワクシングしていた。その結果、最後にスクレープ作業を行っていた。一度でもこの作業をした者ならわかるが、こうしたワクシング作業で最も大変なのは、スクレープ作業だ。
しかし、この画期的なホットワクシング・マシーンIR Waxerを使えば、まったくその作業が省けるのである。以下、昨日アップされたばかりの動画参考。

そもそもMountainflow eco-waxは、このようなマシーンをリリースしていたそうだが、3年前のものだと若干のスクレープ作業が必要だった。しかし、昨日、彼らがSNSで公表した動画では、「NO SCRAPING REQIRED(スクレープ作業なし)」と高々と謳っているのである。

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このマシーンを実際にどのように使うか。確認する意味でも3年前に彼らがアップした動画を紹介しよう。

この動画での説明では、まずはこのマシーンをベースに当てて(数センチ空ける)温まったワックスをボードに塗る。すると、これまでのアイロンワックスとは違って、かなりの少量でワクシングができる。
その後に、もう一度、このマシーンをベース面に当てて、ワックスを浸透させる。
そして、最後に超ミニマムなスクレープ作業を行うのだ。

近年、環境問題を考えてFISがフッ素入りのワックスを禁止する方向で動いているが、これなら削ったワックスが環境へあまり残らないから良さそう。
(※フッ素は人体に悪い影響をもたらし、自然で分解され難いという要因があるようだ)

ともかく、ワックスは最小限しか使わないという意味でも経済的かもしれない。

そもそも彼らがMountainflow eco-waxを立ち上げた理由は、環境に優しいワックスがスキー業界では希少な商品であることに気づいたからだ。2017年に会社を立ち上げ、植物由来の滑走ワックスのテストを開始し、塗りやすく環境に無害な製品を探求。2年間の研究開発と200以上の配合を経て、遂に彼らは従来の石油系ワックスと同様に機能する植物系ワックスのラインを完成させたのである。

おそらく、この髭オジサンたちが開発したワックスとその新テクロジーアイロンは、まだ世界に浸透していないだろうが、将来的には大きなブームを起こすのかもしれない。



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