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『平野歩夢が悲願の初優勝 2018 BURTON US OPEN』
コロラド州・ベイルマウンテンリゾートで3月5日(月)から開催されていたTHE 2018 BURTON US OPEN SNOWBOARDING CHAMPIONSHIPS(以下、BURTON US OPEN)の最終日は、ハーフパイプのファイナルが行われ、男子では平野歩夢が、女子ではクロエ・キムが、伝統あるコンテストの歴代チャンピオンに名を刻みました。男子2位には片山來夢、女子3位には松本遥奈が入り、日本勢の活躍で大会は幕を閉じました。
ベイルマウンテンリゾートに設置された22フィートのハーフパイプを舞台に10名のファイナリストによって争われた男子ファイナル。過去のBURTON US OPENでは2013年の2位(優勝・ショーン・ホワイト)、2015年の3位(優勝・平岡卓)と好成績を残しており、初優勝を狙う平野歩夢は、3本のランのうちの2本目に、フロントサイドエア→フロントサイドダブルコーク1440→キャブダブルコーク1080→フロントサイドダブルコーク1260→バックサイドダブルコーク1260というルーティーンを決めて89.62ポイントをマーク。3本目のランを待たずに勝利を決めました。
優勝した平野歩夢は、「BURTON US OPENは自分が初めて出場した国際的な大会で、今までこのイベントからたくさんのことを得ました。昨年、大怪我をしたこの大会での勝利は、間違いなく大きな意味を持っています。とても興奮しています」と喜びを語り、「オリンピックが終わって、自分の気持ちがリラックスしていたので、この大会には気合を入れて挑む、というよりも本当にスノーボードを楽しみながら望むことができましたね」と、大会を振り返っています。
2位にはバックサイドメソッド→フロントサイド1080→キャブダブルコーク1080→フロントサイド900→バックサイドダブルコーク1260→フロントサイドダブルコーク1260を決めて86.75ポイントを出した片山來夢が入り、BURTON US OPENでは初めて表彰台に立ちました。3位にはオーストラリアのスコッティ・ジェームスが続いています。
午前中、小雪が降り、不規則な風が吹く難しいコンディションのもと行われた女子ファイナルは、クロエ・キムが強さと安定感を見せつける結果となりました。1本目、2本目とバック・トゥ・バックの1080にトライするもメイクできていなかったクロエでしたが、バックサイドエア→フロントサイド1080→キャブ720→フロントサイド900→マックツイストとクリーンメイクした3本目が85.87ポイントとなり、逆転で3連覇を決めています。
平昌オリンピックで金メダルを獲得して以降、多忙な日々を送っていたクロエは、「今日は自分自身をプッシュできると感じていました。朝の練習はとてもよい感じで、バック・トゥ・バックの1080を成功させることができていました。本番でも同じ様に望んでいましたが、少しだけ難易度を落としたルーティーンを選択しなくてはいけませんでした」とコメントし、3連覇したBURTON US OPENについては「この大会は大好きです。たくさんの笑顔が会場にはあふれています。シーズンで一番楽しいコンテストです」と語っています。
2位にはマディ・マストロ、 松本遥奈は3位となり、ハーフパイプ、スロープスタイルを通じてBURTON US OPEN史上初の日本人女性として表彰台に上がりました。
最もクリエイティブでスタイルがあるトリックに贈られるthe Clif ‘Raise the Bar’賞にはベン・ファーガソンのエア・トゥ・フェイキーが、女子ではケリー・クラークのフロントサイドエア・タックニーグラブが選ばれています。
Women’s Halfpipe Finals Results
1. Chloe Kim (USA), 85.87
2. Maddie Mastro (USA), 82.99
3. Haruna Matsumoto (JPN), 78.75
4. Xuetong Cai (CHN), 78.25
5. Kelly Clark (USA), 75.25
6. Jiayu Liu (CHN), 30.37
Men’s Halfpipe Finals Results
Men’s Halfpipe Finals Results
1. Ayumu Hirano (JPN), 89.62
2. Raibu Katayama (JPN), 86.75
3. Scotty James (AUS), 83.62
4. Ben Ferguson (USA), 83.24
5. Pat Burgener (SUI), 82.62
6. Jake Pates (USA), 74.62
7. Derek Livingston, (CAN), 67.99
8. Naito Ando, (JPN), 66.50
9. Chase Josey (USA), 39.00
10. Jan Scherrer (SUI), 31.87