頑張れ中国チーム!

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今朝は久々に青空が広がった! よっしゃ撮影に行けるぜ、という心境になった。その一方で、突然の天候の回復によりライダーやカメラマンとのアレンジがなく、しかも今日はシャーリー仕事なので、ベビーシッターをお願いしなければならない。突然のオファーで対応できるのかも疑問。

だけど、もしカメラマンから電話があったら、行くことを決めていた。なぜなら、カメラマンがやる気を出すということは、それだけ士気が高まるからだ。このチャンスどうしても逃したくない。いい加減引っ張って来ている撮影を終わらせたいのだ。

そうしたら、なんと朝8時頃、本当に電話が掛かって来た。Jカメラマンか!
「フサキさん、Jです。快晴です。今日、行きましょう!」
あいかわらずカナダ人スタイルのJは、無邪気なことを言う。間違いなく雲がまだあるのに快晴というポジティブな表現を使うとは。だけど、オレはJのそういうところが好きだ。気運を落とさないためにも
「よし、了解だ。すぐに行くよ。」
と応えた。ベビーシッターはまだお願いしていないけど、なんとかなるさ、とばかりにGO。
集合場所に到着して、まずはコーヒー。朝早くからの突然のオファーで申し訳ないと思いつつも、ベビーシッターの方に電話をした。1件目、用事があると玉砕だ。まだ、もう一人いるぞ。しかし、あえなく2人目も玉砕。うーん、どうしよう? とりあえずオレはJカメラマンとミーティングした。実際に滑りを撮るのはJカメラマンに任せているので、オレがいなくてもなんとかなる。ともかく、オレは事前に決めた絵を説明し、オレがいなくても撮影することをお願いした。まあ、プロだし、これぐらいの絵はなんとか撮影してくれるのだから。

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リフトに上がる前、家に電話した。「シャーリー最高に遅くて、何時までに帰らないとヤバイ?」そうしたら、午後1時との回答。かなり、キツいけど、仕方ない。このまま撮影できれば、いくらかはいっしょに撮影できるし、最後のお任せもしやすいというもの。

しかし、山に上がると、どんどん雲がやって来た。「来たー、このパターンは山に上がったとたんに完全ガス状態で撮影できないってことか」。嫌な予感は完全に命中! 山はどんどんガスって来て、最終的にはパイプもろくに見えない天候まで落ちてしまった。まさにアウチ!

仕方がない、下りるか?と思ったけど、今日は中国のナショチが来ていたのだった。実を言うとこの存在、朝から気になっていた。ほぼ一列に近い状態でリフトに並ぶ彼ら、そして朝一番の集合ストレッチングの規律。ハイクアップも一斉に上がり、まさに統率が取れた集団である。あっ、そうだ。そう言えば、次回更新するネタもなかったのだ。これしかない!ってことで、通訳のご協力でスキー協会のお偉いさんの田さんにインタビューをした。中国の方は、真面目な印象もあったが、実際には笑顔がたくさんのとても良い人だった。特に握手が固く、この方の人望を感じた。このインタビューの模様は、次回の特集で出すのでお楽しみに。

ところで、この中国選手のシーンで、規律以外に2つ印象的なシーンがあった。
1つは、ドリュー(BXの世界トップ選手)が、コーチングしている場面で、女の子なのに「he」を連発し、通訳の方から、「she」です。と言われて困った顔。いやあ、確かにこの子は、オレでも「he」って言ってしまいそうだよ、と思いドリューに同情した。中国の女の子は、若いせいもあるのだけど、化粧もしていない。一重の子が多かったので(たまたまかな?)、何か明治時代の女性というか、もう1つ女の子って感じでないのである。たまたま後ろにいたC★4が、おもいっきり女性です!というオーラを出しまくっていたので、その対比でよけいにそう思ってしまった。失敬。

あと、オレがパイプの横で撮影していた時に、ハイクで上がっている少年にカメラを向けて撮影しようとした時、いきなりピースをしたこと。うわあ、見ず知らずの日本人のオジサンに中国の少年がピースしてくれたよ、と思いとても嬉しかった。この少年のピースは、ここ最近の中で一番ハッピーな出来事だったかも。常に大げさに考えるオレは、大河とディズニーランド行った時、以来のハッピーの出来事か、なんて考えてしまった。
「少年よ、キミの年齢以上にスノーボードをやって来たオジサンは、キミの笑顔のピースを一生忘れないぞ。オレはこんな笑顔のキャッチボールをしたくて、スノーボードをやっているんだ」なんて、ことも考えた。

礼儀正しくて規律正しい真面目な少年少女軍団が、スノーボードをしていると何か応援したくなってしょうがない。頑張れ中国チーム!と心から応援したくなった。

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