今日はまだ終わったわけではない。
まだまだ仕事も残っているし。だけど、今、書いておかないと、また日記を書けなくなりそうなので、書いておこう。
朝一番でメールをやった後は、山へ。だけど、時間がなくて、たったの2本しか滑れなかった。山は驚くような雪の少なさで、この状態は例年の5月よりも酷いように見える。もう中間駅より下は滑れないし、通常、雪で覆われるエメラルド付近にもすでに土が出てしまっている。間違いなく、異常な状態だろう。
このままでは例年のように春から夏にかけて撮影仕事ができないので、今の内に計画を立てて、どんどんやっつけていかないといかん、と思った。
噂によると、夏はキャンプのみオープンで一般スノーボーダーには開放しない、ということだ。昨年だと一般が上がれる時間に、シモンや真里(水上プロ)ちゃんの撮影をやっているのだけど、そういったことも今年はできなくなるので、本当に気合い入れてやっておかないといけない。
今年の深刻的な雪不足は、ウィスラーの様々なビジネスで影響している。ゲレンデに来るお客さんも少ないし、その他、飲食業やショップなども大打撃だ。土地だってどんどん値段が下がっていいものだが、未だに根性でプライス維持している背景には、バブル前の前兆期を感じる。
シャーリーの友達の旦那は不動産の仕事をしているが、最近ビジネスの調子が悪いので、ハワイに行くことを考えているようだ。自分が働く系列会社を使ってハワイで仕事する、ということだろう。こういった考えがパッと思い浮かぶカナダ人というのもたくましいと思った。まあ、農耕民族と狩猟民族の違いかな。
日本人の場合には農耕民族だったので、その場所にずっと住む、というような習慣が強いと思う。例えば、1つの会社にずっとしがみつくのも日本人の特徴だ。だけど、ヨーロッパ人のように狩猟民族の祖先がいると、動物(=良い暮らし)を求めて、どんどん渡り歩いて行くのだ。だから、彼らは自分が住む土地とかにこだわらずに、良い生活を見出せば、ポジティブ思考でどんどん動いてしまう。
例えば日本人で、今、自分がやっている商売がうまくいかなくなったので、外国に行ってまでやろう、という人はかなり少ないだろう。まあ、カナダ人と違って、日本人というのは言葉のハンデがあるので、しょうがない、とも言える。言い換えれば、日本人でも英語が話せれば、どんどん世界に飛び立つのかな??
あれっ?もしかしたら、そうかもしれないなあ。だって江戸を作った時もそういう背景があったもんね。江戸というのは、そこに行けばドリーム・ライフの可能性があったから、どんどん新しい商売も始まったし、また最初は開拓に向く(?)男ばっかりだった、というから。
考えてみたら、ウィスラーというのも江戸と似ていて、オレが最初に来た90年というのは、確か男の割合が7割とかあった、と記憶している。今でも男の方が多いような気がするけど。
だけど、ウィスラーも大手企業のスターバックスなどのチェーン店舗が入り、どんどん様変わりしている。もう、昔見たいに、度胸と努力があれば、ビジネスを開拓できる、という時代も終わりに近づいているような気がするのだ。今、ウィスラーにいる40代の人は、レストランやスキーショップ、さらにはツアー会社なども起こして成功し、結構良い時代を味わったと思う。だけど、もうその上昇時代も終わりで、土地のバブルも弾けるんじゃないかなあ、と思っているだけど。
雪不足でビジネス大打撃
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