逆輸入型ウィスラー産フリースタイラー/橋本通代(1)

広告 five  

INTERVIEW: FUSAKI IIDA

なんでウィスラーでスノーボードやろうと思ったの?
「実を言うと本当はスキーをやりに行ったんです。モーグルでプロを目指していたんですよ。だけど、ルームメイトにスノーボードを薦められて、方向転換しちゃいました。つまり、スノーボードでプロを目指すことにしたんです」

それにしても、よく急に方向転換しちゃったね?
「ええ、本当はもっとスキーを頑張ろうと思っていたのですが、年齢的につらいかな・・・と。それでウィスラーに来てエクストリームに走ろうと思ったのですが、こっちではエクストリームってみんなやっていることなんです。それで、何かちなくちゃと思っていたところ、スノーボードを薦められたんです。ルームメイトにモーグルをやっている子は強いからって言われたんです。エアーでの感覚とも似ているでしょう?」

いくらスキーがうまくても、はじめはよくコケたでしょ?
「そうでもなかったんですよ! 滑る感覚はスキーでやっていたから怖くなかったし」

広告

でも、後傾になってしまってターンできなくなかった?
「そんなことよりも、とにかく教えてくれたルームメイトについていくのが必死でした」

なるほど。必死についていくことで自然にターン覚えちゃったんだね。ところで、再三出てくるルームメイトは彼氏ですか?
「いやっ、違います。ちゃんと奥さんと子供がいる人です」

話しをスノーボードのことに戻しましょう。ところで得意のエアーって何?
「テーブルでのオープンサイド360メランコリーグラブ、パイプでのメソッド、後はミュートかな。私エアーした時にテール落ち気味。それでミュートやると直るんですよ」

なるほど。パイプでミュートをやると、前の手でグラブするからテールが上がるんだね。でも1シーズンでよくこんなにうまくなれたね。回転技って苦労しなかった?
「まず180はチャレンジしてから1ヶ月かかりました。でも360は一発目のトライで回れたんです。だけど、着地には10日間かかりました(笑)」

センスの固まりのような人だね?
「でもね、まだ基本ができていないので、オーリーとかフリーランとかしっかりと練習したいです」

好きなライダーっているの?
「ごめんなさい。まだスノーボードのプロの方をあまり知らないんです」

今後の活動は?
「日本の大会に出て、プロになりたい。一番になりたい。ちょっとこんなこと言ったら嫌われそう。だけど、目標を高く持つことって大切でしょ?あと、スタイリッシュなライダーになりたいですね。
まだ未スポンサーながら、トッププロ並みにビッグエアーを決める彼女、今後の活動は要チェックだ

Profile 1977年7月6日大阪府寝屋川市出身
AIRWALK主催BC州大会3位
スポンサー:なし

●このインタビューは、SNOWing1997年11月号 new comer file 13として掲載されました。

広告