我が家では、ランチ後、リラックス・タイムなるものがある。2歳の娘クレアがお昼寝、ついでに(?)ママもお昼寝。自分はパソコン仕事。そして、5歳の息子・大河はその間、ビデオやおもちゃなどで遊び、外に出なくてリラックスしているという時間。そして、昨日、このリラックス・タイムで大河が「自分の赤ちゃんの時のビデオが見たい」と言い出したので、セッティングしてあげることにした。
懐かしい映像に、自分も見入ってしまった。
それにしても、子供成長の早さには驚かせる。あの歩けなかった大河が。ずいぶんと成長したなあ、と思う。そして、あの歩こうとしている姿勢を改めて見ると、自分にも勇気を与えてくれるようだ。何度も転びながらも、挫けずに歩こうとする。子供なりにいろいろ思考錯誤をして、トライしているようだ。「こうやって立つと立てないから、ここの台につかまって立とう」とか、様々な方法で何度もトライする。そして、何度かやっている内にメイク率が高くなる。メイクすれば(=立てれば)大きな喜びとなる。
この姿を見て、スノーボードも同じ!と改めて感じるのである。
自分ができない技は、何度も試行錯誤を繰り返しながらトライを続けるのだ。最初はできないのがあたり前。なのに、多くの人は、2、3度トライしてできないと、「自分はできない」と勘違いしてしまいがち。そうではない、2、3度ではできっこない!赤ちゃん精神で何度もトライするのだ。そうして、できた時に、大きな喜びが待っている。
大人になればなるほど、困ること。それは、勝手に固定観念が働き、自分がやることとやらないことを決めてしまうことだ。特に日本人スノーボーダーたちは、パイプをやる人は「オレ、レールやボックスをやらないよ」と言ったり、またその逆パターンしかり、という傾向になりがち。もちろん、そういった人たちもスノーボードをエンジョイしているのだろうけど、本当に喜びはもっと違うところにあるように思える。そう、赤ちゃんのように立つことができたら、今度は歩くこと。そしていろいろな遊びができることに喜びを覚えるように、様々なことにトライすること。
心理学とかよくわからないけど、きっと人間は多くのことにトライすることで常に新鮮な喜びと出会い、またその喜びが人生をハツラツとさせるものになるのではないだろうか、と思う。
今まで自分のやらなかったスノーボードをやることは、今まで自分がやっていたスノーボード上達へのヒントになることもあると思うので、赤ちゃん精神でトライ、そして転んでも何度もトライしてみたらいい、と思うのだ。
あなたは、自分のスノーボーディングでやらなくてもいいこと、勝手に決めていませんか?
パウダーだって、コブだって、ビッグ・エアーだって何だって、それぞれのカテゴリーでは必ずケガのリスクがないように上達できる道があるもの。自分が苦手だな、と思うこと書き出してみて、この冬にチャレンジするような作戦を立ててみたらどうだろうか。赤ちゃんのように、いつかきっと立てるハズだから。