最近、ハウツーのBBSでJターンの有効性を伝えているけど、Jターンというのはあくまでも練習の1つ。フロントサイドなら、外傾姿勢を強めたり(つまり内傾グゼを直す)、また両ターン共通項目としては、過重動作をしっかりできるようにしたりするための練習だ。とかくスイッチのライディングはそういった部分が弱くなるので、スイッチでのJターンも有効である。
世の中には不思議なもので、「練習好き」という人がいる。例えば、ゴルフならコースに出ると良い結果は出ないのだけど、打ちっぱなしだと調子いいとか。なんだかそういう人見ると、その目的となるコースでの結果を目指しているのだが、どうかわからなくなってくる。
昔、レッスンしていた時、女性でやや体格のいい方がいた。その人、カカト側で立てない。それで、僕のレッスンに参加する前にどこかのスクールで、散々バックサイドの横滑りをやらせれたそうだ。「これができるまで、あなたはそこにいなさい!」とばかりに。相当辛い思いをしながら、やったんだろうね。だって、カカト側で立つことができないのだから、立とうとしたら転倒。うまい具合にたまたま立ち上がってちょっと横滑りができても、なんとか1メートルとか進んでケツを付いただけに違いない。そんな話を聞いていたら、そのインストラクターのケツをおもいっきり蹴っ飛ばしたくなって来た。まっ、話戻して。
その人には、つま先側で立たすことができたから、そこから斜滑降を教えた。それでバランス感覚が良かったら、そのままワンターンをやってもらった。つまりつま先側からカカト側のターン。さらにちょっとスピードが出ている内に、次のターン、カカト側からつま先側をやってもらった。結局、それでターンができてしまった。目的達成だ。
この例を1つとっても、練習とはある目的たる結果を出すためのもので、あくまでも練習法をうまくなるのが目的ではない。あたり前だけど、結構、世の中勘違いしている人が多い。
他の例では、努力を続けていればOKという境地。確かに努力は素晴らしいことなんだけど、努力とかあたり前のことで、努力は結果が出るまでがやらないと意味がない。努力のための努力っていうのは???です。
その一方で、「人間は結果を出すことよりも努力をすることが素晴らしい」という格言を愛する僕ですが・・・。まっ、そういう気持ちが結局のところ努力とうまく付き合えて、結果を出せることにつながると思う。
ともかく日本人の傾向としては、努力とか練習とか、そういったことにある1つの信仰のようなものを持っているので、それだけではなくその後の結果をきちんと意識すること。その結果、その努力が報われるのです!