立場が逆転

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プロレス好きだった僕は、かつて藤波から長州に時代を移ったことを思い出します。

猪木二世と言われ、ニューヨークから帰国。当時の藤波は、マジソンスクエアガーデンでWWFインターのベルを獲得し、ドラゴンロケットやドラゴンスーブレックスを披露し、藤波ブームを巻き起こしました。

まさに新日本の猪木のナンバー2は、藤波に行くという勢い。

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しかし、その後、中堅レスラーに過ぎなかった長州力がメキシコから帰るなり、「オレはお前の噛ませ犬でない!」という名言を残し、藤波に襲いかかります。そして、その後、長州ブームが起こり、いつしか新日本プロレスのマッチメイクなど実権を握るまでに出世しました。

プロ野球では、あのハンカチ王子の斎藤佑樹。甲子園での田中将大との対決は、伝説の試合。
あの時代、斎藤佑樹が上、田中将大が下というイメージが強かったけど、今ではプロとして田中将大の方がしっかりと結果を残しています。
立場が逆転ですね。

そして、今行われているXゲーム。
マーク・マクモリスと言ったら、同じカナディアンのセバスチャン・トゥータントよりもやや下というイメージがありました。しかし、今回の結果と彼の勢いを見ると、逆転してしまったのでは、と思わせます。もちろん、ここからセバスチャンがさらなる努力をして、良きライバルになる可能性は十分に残っていますが。

こうして、立場が逆転することは、スポーツ界だけでなく、社会でもよく起こることです。会社では出世レースで、2番手だった者が1番に踊り上がったり、学校ではあのいじめられっ子が、高校デビューするなど。

何が大切か。
僕が今、人生を振り返って思うのは、さらけ出す勇気。舞台に上がる勇気だったように思います。

僕もいくつか人生の逃げの思い出があります。
今、思い起こすと2つあるかな。
まあ、遠回りしちゃったな、と思います(笑)。

だから、息子である大河には、そういうことをしっかりと教えてあげたいと思います。

ウィスラーでは、この世代で抜きに出た実力を見せるけど、日本に行けば、ヨーロッパに行けば、またカナダ全土の高いレベルでも、大河よりもうまい子はたくさんいます。そんな姿を目の当たりにした時、大河は自分の下手さを感じるだろうし、自分のようなレベルの子が世界にはたくさんいる、と実感することでしょう。だけど、こうして自分をさらけ出し、自分を知ることで、本当の成長が生まれて来ると思うのです。

そして何よりも大切なことは、将来の自分の夢をあきらめずに歩み続けること。近道はない。努力の日々しかない、ということです。

また、こうした努力こそが結果よりも美しいということも伝えていきたいと考えています。
もちろん、こうして偉そうなことを言えるのも結果があるから、ってこともね。

ところで、今日の写真は、僕のランチ。ウィスラーのラウンドハウス1階にあるパスタのセクションでオーダーしたもの。値段は、12ドルとかだったかな。おいしそうでしょ?

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