最初の気づきは自分を知ること

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今日ハウツー掲示板で書いたのだけど、上達するための最も基本にあることに、「自分を知る」ということがあると思う。

例えば、今日あった質問には、「自分は低い姿勢をしようとすると頭が下がる」というものなのだけど、そういうことわかっている自体が凄いことだなあ、と思うのだ。
だって、こうしてある程度、スノーボードが好きでウチのサイトをご覧になっている方なら、多少なりとも自分のライディングしている姿というのは考えられるだろうけど、世のスノーボーダーのほとんどはそんなこと考えていないと思うからだ。
あと、さらに深いレベルで考えれば、プロと言われるレベルでも「自分を知る」というのは難しいことでもある。

ある若手ライダーがいるとしよう。そのへんのお山では、右に出る者がいないと言われるほど、イケイケに飛べるライダーだ。ローカルも認める特攻隊長である。意気揚々にして「オレをスポンサードしてほしい」というビデオ映像を大手メーカーに送った。大手メーカーからしてみれば、こんなオファーを受けるのはよくあること。だけど、せっかく送られてもらったものなので、チェックする。すると、このライダーは一応はフロントサイド1080を回せるレベル。だけど、空中での姿勢で安定感がない。また着地はできても、安定感がなく体が暴れている。自分の滑りが本気でカッコいいと思い、送っているだけに「自分のことを知っていない」と気づいた。こういう奴は上達しないってことでボツにした。

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もし、このライダーが謙虚に「僕はまだ回すことができますが、ご存知のように安定感がありません。これからさらにスタイルを磨くべく安定感を高めます」というようなコメントがあれば、メーカー担当者は、「おっ、コイツわかっているじゃん。まだ若いし、とりあえず用具支給からやってみるか」なんて考えてくれるかも。

まあ、かなりうまいレベルでも勘違いする、という一例であるが、こういうことはよくある話。たぶん、そのへんの雑誌に出ている一応ちょっとは名の知れたライダーでも、自分のことわかっていないかも!?

ともかく、自分を知るってことは大事。
そこで一番てっとり早い方法は、ビデオ撮影すること。
こうして、最初に自分の滑りを客観的に見た時、大抵の人は「ガーン」と来る。僕もです(笑)
そして、肯定もしたくなる。「僕はもっとうまいハズだ」なんて。だけど、ここは頑張って自分を見つめる努力だ。恥ずかしいけど、自分だけでは見えないことも多いので、友達に聞いてみる。的を得ていない回答をする人も少ないだろうけど、参考になることを言う人も多いハズ。それをメモするなり頭に入れるなりして改善する努力をする。そう、自分のイケてない部分を気づけば、そこから正しい上達の旅は始まるのだから。

その他、普段の自分のライディングを知る方法を1つ紹介しよう。
鏡の前に立つ。目を瞑る。普段、自分がライディングしている姿勢をイメージし、実際に体を動かしてみる。キッカーの踏み込みのところとか、ここぞというところで目を開けてみよう。どう、鏡の前にいる自分ってイケてる?
思ったよりも高い姿勢だったり、自分が思っていたよりも肩が開いていたり、また不恰好である、なんてこともあるだろう。
ぜひ、やってみてください。

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