ライダーのユウタくんの誘いを受け、バックカントリーに行った。
今回はユウタくん、ユウジくんというライダーにお世話になった形である。
何より不安だったのは、モービルに乗ることだった。
以前、夏のスーパーパイプ・キャンプで何度か後ろに乗せてもらったことあるけど、結構、ハードだったことを思い出す。
だけど、今日の乗った形はもっとハードだった。
一台のスノーモービルに運転するユウタくんが右側に乗り、オレが左に乗る。
乗るというか、実際には立っている感じ。半身乗せているような格好なのだ。
オレは真ん中にある輪のようなものにずっとつかまっているのだけど、すぐに腕が疲れて困った。
これでは、撮影場所まで行くのに、もつのか心配だ。
いろいろ体勢を動かす内に、だんだんと乗るポイントをつかんできたけど、すでに腕は棒のようになっていた。
途中もデコボコとかかなりあるし、カメラバックが腰にこたえるし、またユウタくんの背中に乗せているボードが雪の壁に当たってよたったりと、そのたびに踏ん張り、まあ、なかなかタフな乗り物である。
撮影の方はある決めた場所のエリアを決めて行った。
それにしてもモービルを降りて、すかさずハイクを繰り返す二人の体力には驚いた。
撮影時間中、終始ハイクを繰り返していた感じだ。
だけど、忠くん(布施)はもっとガシガシ行くということである。
地元カナディアンプロもかなりガシガシ行くことが予想されるし、いやあ、本当にみんなタフである。
気付くと、もう時計の針は4:40分だった。
えっ、嘘!? そんなに時間経ったという感じ。
下山のモービルも疲れた。もうすでに腕が棒の状態になっていたから、歯を食いしばって乗った。
途中、自分一人だけで乗らせてもらった時は、かなりノロノロ運転で行ったけど、楽だし、楽しかった。
だけど、どうも腕の筋肉を使い過ぎて、アクセル動作する親指の運動がうまくいかないのには困ったけど。
その後は、ユウジくんに「前に乗ってくれますか」の一言で、子供のように前にピョコンと座る。
オレの背中にあるカメラバックがかなり邪魔していたと思うけど、ユウジくんは後ろに立ちながらハンドルを握って運転を始めた。
えっ、これって楽じゃない? うわあ、天国。スピードが気持ちいい! 前からやって来る雪シャバでゴーグルがすぐに見えなくなるのはちょっと困ったけど。でも、断然楽である。
なんで、行きもこういう乗り方をしなかったのだろう?
と聞くと、急なところか途中通り、そういうところはこれではとても乗れない、とのこと。
なるほど、両者が左右に立って、ボコボコをヒザで吸収するなどして、乗らないといけないのだ。
ところで、このモービルを2人で乗ることは、筋力にはない女性には厳しいと思った。
女性ライダーがあまりバックカントリーに行けないのは、モービル乗りというハードルがあるからに違いない。
オレもちゃんと腕の筋力アップして、次回に備えないと。
それにしても本当に良い経験だった。モービルで上がるとゲレンデにはない新雪がたくさんあり、撮影も誰のライン気にせずガシガシできる。自分のリズムで。楽しかったなあ、辛かったけど(笑)。
神様、仏様、大自然様、
そして、ユウタくん、ユウジくん、ありがとうー!
ps
夕食中どうしてもビールが飲みたくなり冷蔵庫を見たらなかった。仕方なく酒屋へ。そこであまりにも腕が疲れていたのだろう、支払いの時にサインを書けなくなった自分に笑えた。本当、鍛えないと。
●お知らせ
このバックカントリーの物語は、くわしく特集でお伝えします。
そこでモービルの手ごわさ、そしてもちろんユウジ&ユウタの滑りも披露する予定。
広告