五輪ショーン金!日本勢メダル獲得ならず

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スノーボード界最も注目のオリンピック・ハーフパイプ男子は、圧倒的な強さでショーン・ホワイトが金メダル。期待された國母、青野は残念ながら最後の最後で共に転倒し、メダル獲得はならなかった。

ショーン・ホワイトが五輪2度目の金!

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ショーン・ホワイト圧巻だ。一本目にダブルコークを連発させ、46.8点の高得点をマーク!
そして2本目、すでに優勝が決まっているにも関わらず、果敢に攻めて見せた。高さ抜群のメソッドから、フロントサイドダブルコーク1080→キャブダブルコーク1080、そしてスタイリッシュ過ぎるフロントサイド540、そして最後は強引にダブルマックツイスト1260まで決めて48.4点というスーパー・ハイスコア!

ショーンの強さは他を圧倒する強さだった。

國母、青野も凄かった。
青野は1本目失敗ランの後、2本目は世界最高峰の高さあるフラットスピンを見せ付けた。ゴールを切る瞬間まで、このランならメダルに届きそうだ!と思ったが、最後に惜しくも信じられないような転倒。あまりもきれいに回ったため、転倒するようには見えなかったが、やや自分の感覚よりも回り過ぎたのか、ヒールサイドから転倒しお尻を付いてしまった。日本中がため息するような瞬間だった。

國母のランも鳥肌が立つような凄いランだった。ジャパングラブのマックツイストは、この日どの選手のトリックにも負けないスタイリッシュさだ。バック・トゥ・バックの1080から、最後は予選で見せて来なかった伝家の宝刀ダブルコーク。しかし、決まらずに顔面を雪面にぶつける転倒。
2本目も1本目とまったく同じような光景を見るようなランが続き、最後も1本目と同様にダブルコークを決め切れずに手を付いてしまった。

日本スノーボード界の悲願とも言えた初のメダルが逃げていった・・・。

今回の五輪パイプは、服装の乱れなどにより國母が大々的に注目されてしまった大会になった。
しかし、その結果、日本の多くの人が國母和宏のランを見るきっかけになったのではないだろうか。きっと普段スノーボードにまったく興味がなかった人まで、スノーボードというものに目を向けるようになったに違いない。そして、カズのランを見た人たちは、カズのスタイルやチャレンジ精神を見て、スノーボードのカッコ良さを知った人も多いだろう。そう僕たちが愛好しているスノーボードは、どのウィンター・スポーツよりもカッコいいものなんだ。カズや青野のランは、世界の中でもトップクラスのカッコ良さがあったし、またスノーボーダーとしての誇りを再確認させてくれるものだった。

悲願の男子ハーフパイプ日本人選手のメダル獲得はならなかったが。
ショーン・ホワイト23歳。國母和宏21歳。青野令19歳。
4年後のオリンピックまで、嬉し涙はとっておこう。

男子ハーフパイプ結果  
 

ショーン・ホワイト

アメリカ 
  ピート・ピロイネン フィンランド
  スコット・ラーゴ  アメリカ
     
4位 ポドラドチコフ スイス
5位 ルイ・ビトー アメリカ
6位 マルク・コスキ フィンランド
7位 ジャスティン・ラモルー カナダ
8位 國母和宏 日本
9位 青野令 日本
10位 工藤洸平 日本
27位 村上大輔 日本

※工藤は惜しくも準決勝敗退、村上は果敢に攻め高さを出したが予選敗退


http://www.vancouver2010.com

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