最近、ヤンキース松井が書いた「不動心」を読んで、彼がどのように苦しい時を乗り越えて来たか、というのがわかってきた。
アメリカのメディアに「ゴロ王」と叩かれた時
1ヶ月以上ホームランが出なかった時
選手生命を脅かす骨折をした時
など、人生のピンチの場面で松井の支えとなっていたのは、動かぬ心。
こうして松井は逆境をバネに成長してきたのだと思った。
自分もそうなりたい、と考え早速「不動心」という言葉を書いて仕事場の掲示板に貼った。
この気持ちスノーボーダーにもとても大切だと思う。
プロでも常に怖い場面に遭遇する。
今までやったこともないジャンプをやる時には、大きな緊張感を持つことになる。
今年もそんな場面を何回か見て来た。
ある者は、呼吸を整え集中し、ある者は大きな声を出し気合を入れ、
ある者は、緊張のあまりウンコしに行っちゃった、ということもあった。
そう言えば、子供の頃、学校に行く時に近所の友達の家に行くと、そいつはよくウンコしていたけど、あれも緊張感を得て、そうなっていたのかも。
笑いごとではない。誰でも起きることだと思うのだ。
海外のライダーでも、緊張の場面になるとやたらと怒りっぽくなる人もいる。
というか、自分の経験を振り返っても、怒ってしまった時というのは心に余裕がない時だ。
しかし、心が揺れ動き、「不安」を抱き、それを隠すために「怒り」の感情を持ってしまっては、良い仕事ができない。
ライダーなら、良い滑りができない、ということになる。
だから、常に「不動心」ということを意識してほしいのだ。
目立つところに「不動心」という言葉を置いておく。
日頃の生活で自分の心の変化に、意識をおいておく。
そういうことを心がけるようにしていけば、初めてターンができた頃のように、徐々に「不動心」が身についていくだろう。
そうして身に付いた「不動心」は、きっとあなたのスノーボーディングに役立つと思う。