ワンステップ上がる環境作り

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帰心の知れた仲間と滑るのは、リラックスできるし楽しいもの。だけど、スノーボードを上達したかったら、時に新しい環境に飛び込むことも大事だと思う。

この春から夏はサチちゃん(田中幸)と撮影する機会が多いのだが、彼女の滑る環境は常に変わることが多かった。特定のパートナーなどいないし、いつもいっしょに滑る人もいない。その日の流れの中でNOMISのライダーとセッションしたり、一人で滑ったり。一匹狼というか、常に自分で新しい環境作りに励んでいたように見えた。

自分の過去のスノーボードの経験、またスノーボードに携わる仕事の経験でも、環境作りはとても大切だったと思う。

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撮影の仕事にしても自分よりも遥かにレベルの高い世界の仕事を見ることで、学ぶべき点が多かった。本当のトップを走っている人こそ、怒らなかったものだし、また常に置かれた環境で決して弱音吐くことなくポジティブにプロフェッショナルな仕事をしていた。

しかし、もし高い世界を知らないと、今いる自分の世界があたり前になってしまうから怖い。
言い方をと変えれば、小さいお山の大将になってしまう。

例えば、あるローカルの山でヒーロー的にうまいライダーがいたとしよう。
だけど、そのライダーが世界の最先端のシーンを見ていたら、決して奢ることはないし、「自分がうまい」とも思わないハズだ。世界のトップになるために、自分が何が欠けているか冷静に計算して、練習に励むことだろう。

今、このコラムを読んでいるあなたはどうだろうか?

もちろん帰心の知れた仲間と滑ることも良いことだと思うけど、さらに上達してスノーボードの新しい世界を知りたいと考えたら、ぜひ環境作りに励むといいと思う。

キャンプに出てプロといっしょに滑ってみるのもいいし、
また今、ライダー・レベルの人なら、さらにプロ・ライダーとしての投資として、海外に出て憧れのライダーと滑るように行動するのもいいだろう。

もちろんやっとターンができた人が、プロといっしょに滑ってもわからないことも多いことだろうけど、常にワンステップ上がる環境作りを考えて行動することは大事だと思うのだ。
ぜひ、ステップアップできる環境作りを考えてみてはどうだろうか?

ところで新しい環境作りをして行動した時には、しばし寂しい思いもするものだ。
しかし、自分の経験で言えば、寂しい思いをする時こそ、本当に強い自分にも出会えるし、さらに成長した自分にも出会えた。寂しさを恐れず行動して新しい環境に歩んだ者だけが、もっとおもしろい世界を知ることができる! 

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