毎年、恒例の北海道キャンプと言えば、ワタキチ・コーチ!今季はオリンピック・イヤーということもあって、実現が危ぶまれましたが、なんとかワタキチさんの日程を調整していただきできました。
しかし、そこは忙しいワタキチさん。教え子たちが五輪に参加したこともあって、残念なが予定していた日程の最後までいられなかったということになってしまいました。
そんな思いもあって、掟破りのワタキチ・キャンプが、なんと本州で実現しました!
ここぞとばかりに参加者が殺到し、アナウンスが直前だったにも関わらず、泊まるペンションのスタッフ部屋を使ってしまうほどの大反響でした!
日中のキャンプが楽しかったことはもちろん、夜のおしゃべりもとても楽しかったワタキチ・キャンプ・イン・丸沼。
DMKの名物レポーターのますみさんが、この楽しいキャンプを紹介してくれます。
魔術師はGUNMAに舞い降りた。北の大地での早すぎる使徒との別れ。そう魔術師には使命があった。五つの輪の祭典で暗躍し、輝くメダルを持ち帰り、人々の心に魔法をかけることを。
使命を終えた魔術師には心残りがあった。それは使徒たちにも同じ思いを抱かせていた。
「逢いたい。」
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と、いうわけで、やっちゃいましたぁ!!北海道キャンプから2ヶ月、オリンピックというワタキチさんの大事なお仕事のために、みんなで笑顔で送り出したわけですが、やっぱお互いに残尿感、いや表現が違うな。もっと一緒に遊びたかったぁ!というのが本音のとことだったわけです。オリンピックではスノーボード男子ハーフパイプでサポートした青野君、子出藤君は一歩及ばずでしたが、スキー女子ハーフパイプで出場した小野塚彩那ちゃんは、なんと銅メダルを獲得しました!そうワタキチさんはメダリストを生み出したコーチになったのです。凄いぜ!モチロン送り出してからの素晴らしい結果を振り返れば、やったぜ大将!という清々しい気持ちなわけですが、だからこそ色々な話を聞きたいよぉ~となる。お互いの思いが一つになるとき。そう、そこには魔法が生まれるわけです。
とにかくワタキチさんは義理堅く、篤い男。そして今回一番逢いたい気持ちが強かったのがクラブ員のミックン。その二人のベクトルが同じ方向を向いたとき、今回のキャンプが実現できたわけです。
しかし4月にもなって一体どこで開催する?最高のコーチを手に入れたとき、いつも悩む。それは贅沢な悩みでもある。とにかく色々なことを教わりたい。ワタキチさんを知り尽くしているdmkだからこそ、専門のハーフパイプもいいけど、それ以外のカテゴリーでも必ず最高のコーチングを受けることができるのはわかっている。だからこそ悩んでしまう。実際4月にも入るとゲレンデコンディションは行き当たりばったりなところもあります。クローズするところもあるし、そんな中でグッドシェイプなパイプは期待できない。だとしたら第一に雪があることが条件になる。
今回は自分たちが受身ではなく、大変な大会を終えてきたワタキチさんになにか恩返しもしたい。そんなことを考えると、dmkが選ぶ場所が一つしかない。そう戦いに疲れた戦士を柔らかな笑顔で包み込んでくれるあの聖地。丸沼のCou屋さん。ゲレンデは丸沼高原スキー場。いつも頂いてるあの美味しい料理を是非ワタキチさんに食べさせたい!という強い気持ちで今回のキャンプ地が決定しました。
えっとですね。僕的にはもう大興奮ですよ!最高のコーチ!最高の料理!最高の宿!やばばばばばばば!けっこう大事な用事があったけど、もう無理いって予定をこじ開けちゃいました。
急な募集だったにも関わらず、キャンプの定員はすぐに一杯に。それでも参加したいよぉ~って人もいて、Cou屋さんに無理いってスタッフが泊まる屋根裏部屋まで使わせていただいて目一杯の参加者で開催させていただきました。感謝です。
参加者はミックン、ケンジ、ノギー、トノムラさん、シンペイ、下村くん、ゆうじろうさん、イガリン、まゆみちゃん、マキねー、カズちゃん、かじちゃん、まーちゃん、アンディ、サトミン、の他にスタッフのムラッチョ&ますみ&フサキ・・・ん?フサキ?さん?
そうです。実は今回最高のコーチ!最高の宿!のほかに最高のおじさん!も一緒というdmkスペシャルコラボレーションが実現しましたぁ。凄いよこれは。歴史あるdmkのなかでワタキチさんの北海道キャンプとフサキさんのハウツーキャンプは最古参の部類なのですが、その二人が交わることはなかった。まさしく春の嵐に乗ってやってきた最高の出来事です。
フサキさんは息子の大河も引き連れての登場。いつもはイケイケなフサキさんも、今回ばかりは黒子役に徹し、一眼レフを片手にみんなの素敵な写真をたくさん撮ってくれました。素敵でしたよ。
滑りにあまり関係のない内容が続いておりますが、今回のキャンプは滑るのが一日しか確保できませんでした。初日はいきなりお食事からのスタートになります。それでも早めに到着できたワタキチさんをモチロン周りは遊ばせておくつもりは毛頭ありません。YONEXの板の話からオリンピックの話まで人が途切れる間もなく、食事の時間となりました。
そして始まった最高の料理。バリエーションに富んだ鮮やかな前菜、焼きたてパリパリジューシーなピッツァ。柔らかで滋味深いメインディッシュなどなどdmkが自信を持ってオススメするCou屋の料理。きっとワタキチさんの活力になったことでしょう。
美味しい食事を終えたら、今度はワタキチさんを食べちゃいましょう!常人では計り知れない世界的な大会から生み出された逸話たちを聞き逃してはなりません。いつものワタキチさんなら、結構エグイところまでぶっちゃけてくれるはずです。
ではもうそろそろ宴をスタートしましょうか?というところで、ビッグサプライズ!
dmkクラブ員でもあり、Cou屋のパティシエでもあるケイコちゃんが超力作のスイーツを作り上げました。なんとハーフパイプをイメージした最高のスイーツですよ。
スイーツ好きなワタキチさんもこのサプライズには大喜び!いいね!人が喜んでいる姿に立ち会えるのは本当にいいことです。いつも暖かなCou屋さんに更に柔らかで心地よい空気が訪れ、みんなを包み込んでいるようでした。おめでとうワタキチさん!
え~そのあとは色々な話を聞くことが出来ました。内容をお伝えしたいところなのですが、なにぶん、どれを公開していいものだか、判断に迷うところがありまして、オフレコということで勘弁してください。とにかくへ~、ほ~、うそぉ!などの内容もありました。オリンピックというものはやはりメディアにとって最高のイベントでもあり、ワタキチさんだけではなく、じつはわれらが大将フサキさんまでその渦に巻き込まれていたようです。そんな興味のある話を聞きながら飲むお酒は最高に美味しいお酒でした。急遽開催されたキャンプでもあって、プレゼント大会の商品も少なめだったけど、明日魔術師の魔法をプレゼントしてもらえることを考えれば、それ以上は贅沢?
翌朝。春シーズン。やはりイメージするのはシャバシャバな雪。板が走らなかったりもするけど、エッジはかけやすくこけてもあまり痛くないから上達するにはもってこいの環境。そんな環境の中でさっそくワタキチマジックのスタートです。
まず一本はゴンドラに乗り足慣らし。やはり朝は固めでガリってる。でもこんなコンディションだからこそ体験できないことがある。そしてお仕着せや予定通りではない、状況にあわせたハウツーを行っていくのが正にワタキチ流。硬いバーンでエッジが抜けるなら、一体どこでエッジが抜けているのかを体験させるためのレッスンを開始。みな各々に体を開いたり閉じたりしながらエッジが抜ける位置を探っていく。エッジが抜けるところが大体わかってきたら、何ができるのか?そう、オーリーやスピンのきっかけを作るときに体を開いたりするけれど、開ききってしまうとエッジが抜けて踏み切るきっかけを失ってしまう。その体を開ける限界値を探ることにより、安定した飛びや滑りを得ることができるってワケ。わお!文章にするとちょっとオカタくなってしまうけど、その原理と工程を目的に沿って丁寧に、解りやすく、順序だててステップアップさせてくれる。相手の理解を第一に考えたコミュニケーションを大切にしたコーチング。こんなところにメダリストを生んだワタキチさんの人間力を感じることが出来て、本当に幸せな気持ちになる。
ワタキチマジックの真髄は人と人とが交わり、楽しむ気持ちを大切にすること。そのために難しいことは抜きにして、コーチ自身も楽しんでいること。同じスポーツを同じ目線で楽しむ気持ちにあふれている。それはワタキチさんだけではなく、フサキさんもそうであり、一流のコーチとはもしかしたら、そこら辺に大切なポイントがあるのかな?
午後からは気温も下がってきて緩むかと思っていたゲレンデは硬さをましてきたけど、止め処なくあふれる泉のごとく、レッスンの内容がリフトから降りるたびに次々と現れる。そのたびにチャレンジしよう!と心が躍る。そんな感じで夢中になって滑っていると気持ちより前に脚が・・・。かなり頑張ってみんなヘトヘトになったところでもう終了の時間。もっともっと時間を共有していたいけど、大人だモンね。楽しいうちにお開きにしましょう。
帰りは最近の定番になりつつある、ほっこりの湯からの芳味亭のカリッカリの唐揚げを頂いた後に帰路へ。
本当に短い時間だったけど、最高に楽しい時間でした。久しぶりに頑張った肉体は、翌日以降に喜びを表現するかのように筋肉痛となって出てきました。
このキャンプで今シーズンの国内キャンプは終了。また来年も色々な出会いや発見があるかと思うと今からワクワクしてきます。きっちりオフシーズンも遊んで、パワーアップするぞ!