ベテランの戸惑い

広告 five  

スノーボードを長くやっているから、うまいとは限らない。むしろ後から始めた人の方がうまい、というケースが多々ある。ベテラン・スノーボーダーにとっては悔しい話かもしれないが、よくあることだ。

長年やっていたスノーボーダーがどうしてなかなか上達できないか?
かく言う自分も20年目のベテラン・スノーボーダーなので分析してみたい。

スノーボードを始めた時、特に若い人は新しい感覚に素直に対応できる。言い方を変えれば、新しい感覚を積極的に取り入れているとも言える。
逆にある程度できる人というのは、新しい感覚への戸惑いがある。さらに上達するためには、新しい感覚が必要なのに、自分の勝手な経験値が今までの自分から進化させない方向に計算してしまうものなのだ。

広告

例えば、自分はボックスでボードを横にしてフラットにするということが苦手だ。ボードを横にするイコール、雪上ではエッジングするということなので、フラットという感覚が難しい。自分の体が勝手にエッジングしようとするのだ。

スノーボードの経験がない人は、こうもカンタンに考えることができる。
「ふーん、エッジが立つと転ぶのか。じゃあ、ボード面をフラットにしないと」
そして、エイ、ヤーとばかりにボックスに飛び乗りメイクしてしまう。ベテランからしたら「ウッソー!」と思う瞬間だ。

しかし、ベテランだってベテランなりに対応することだってできるんだぞ。
ボックスでボードを横にするボードスライドなら、こんな練習方法がある。

1)普段やっている横滑り、ボードを極力フラットにしてやってみる
2)ボックスを想定して雪上で、ジャンプしボードスライドしてみる
※浪人3では実際雪上でボックスの絵を描くことをオススメしている
3)トライする前に何度もフロントサイド90度を行い、ジャンプからボックスに乗る感覚を体で覚えさす

以上のように、1つの技をメイクするために論理的な方法を探しだし、それを実施することで、上達することが可能だ。

ボックスでボードスライドというテーマに、ベテランの戸惑いや上達方法の例を示したが、これからもベテラン・スノーボーダーたちは新鋭たちの上達の早さにビックリさせれることが多々あるだろう。今では、上達方法もどんどん確立しているし、イメージを正しく持った新鋭が素直な気持ちでトライを続ければ、ガンガンに上達して行くに違いない。思わずベテランはジャラシーを抱いてしまうだろうが、ベテランたちはこう考えるといいだろう。

1 自分が楽しければいい。自分のペースで上達できれば楽しい。ライバルは昨日の自分だ。そして、昨日の自分よりも今日の自分、さらには明日の自分が一歩でも上達していたらハッピー。

2 新しい感覚に対して戸惑いがあるけど、新しい感覚に勇気を持って立ち向かえ。つまり、それが上達に必要な新しい感覚だと思ったら、素直にその感覚を自分のものにする心構えを持つこと。

3 新鋭前でも恥ずかしがらずに、新しいことにチャレンジすること。ベテランというプレッシャーに負けずに子供のようにチャレンジを続ける。自分な得意なことをやり続けていても、いつかつまらなくなることを忘れないように。

広告