フェイキーのコツ

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ハウツー掲示板にフェイキーのコツを教えてほしい、というカキコミがあった。
短く伝えることもできるけど、これだけで1つのコラムにまとまるほどあるようなので、ここで紹介することにしよう。
以下は、自分の経験的なフェイキーのコツ。

まずスタンス角度だけど、ダックの方が有利。掲示板のカキコミの前足21度、後足0度ということだけど、マイナス6度にしてみたらどうか、と思う。ダックにすることにより、フェイキーでの基本姿勢が決まりやすく、断然、滑りやすくなるのでぜひトライしてみてほしい。

次に根本的な大事なイメージの話。
それは、自分は逆向きの人だと思い込むこと。
例えば、オレはレギュラースタンスだけど、フェイキーを滑る時には「フェイキーで滑っている」という感覚は捨てて、「元々、オレってグーフィースタンスだったよね」ぐらいな意識で滑るのだ。そうすると、飛躍的に気持ち的に強くなれる。また、最初フェイキーを練習している時には、どうしても普段のスタンスに戻しがちだけど、この「元々、オレって・・・」という感覚が、助けになり、ずっと辛抱強くフェイキーで滑り続けられるようになるものだ。

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ところで、オレのフェイキーの先生はハジメやヨシコちゃんである。このハジメやヨシコちゃんというのは、ウィスラーにいるライダーとdmkクラブ員でグーフィースタンスの人。そして、フリーランがとてもうまい。だから、オレはフェイキーで滑る時に、彼らの後に付いていくのだ。同じスタンスなので、これはかなり良い練習だ。みんなもうまい人の後に付いていくと、メチャクチャに上達できた!という経験を得たこともあるだろう。それで、オレはグーフィースタンスの人にお願いして(?)、というか勝手にストーカーして(?)練習しちゃっているのだ。

あと、さらにフェイキーが上達するためには、今まで自分が紹介して来たターン強化方法になる。

基本姿勢を強化する斜滑降のジャンプ。
緩斜面で直滑降して、さらなる基本姿勢強化。
そして、エッジングや過重能力を高めるJターン(直滑降からの山回り)
などなど。

自分がノーマルのスタンスでターンが上達した歴史をそのままフェイキーに当てはめるという考え方だ。もちろんフェイキーでオーリーしたり、スケーティングするのも良い練習になる。ちなみにこの2つは難しいと思うけど。

あと最初、フェイキーにトライすると、フロントサイドターンに入る時に違和感を感じるだろう。だから、うまくつま先側に移行できるように、しっかりとヒール(カカト)で過重して斜滑降し(注:フォールラインに流されているとターンのきっかけがつかみ難いので)、そこから丁寧にトゥサイドに切り替えてフロントサイドターンを仕上げて行くといいだろう。

まあ、このへんのこともノーマルのスタンスでまったく経験したことだと思うので、同じようにフェイキーでもノーマル・スタンスと同じような上達の歴史を築いていこう。

フェイキーを練習すると、筋力の使い方がバランスよくなるし、また身体のバランス能力もアップ。さらに技のレパートリーも増えるので、すべてのスノーボーダーにやってほしい。
ちなみにアルペンの選手でもフェイキーをやって、バランス強化に努めた方がいい。

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