今日、Mixiをチェックしていたら、映画ファーストディセントでのテリエがもの凄い急な斜面を滑っている映像が紹介されていました。
みんな「凄い」「ヤバイ」というコメント。
実際、僕も見て、やはり「ヤバかった!」
以下のページ、ぜひチェックしてみましょう。
http://jp.youtube.com/watch?v=Rd8AJdcnw4A
今回のハウツー天使では、この時のテリエの気持ちを想像します。またこの想像作業をすることで、今後自分のスノーボーディングにも役立つようなイメトレ練習をしましょう。つまり、ビデオを見て、そのライダーの気持ちを想像することで、あたかも自分がその立場のライダーになる、という精神面、イメージ面での練習。
僕はテリエの気持ちをこのように分析しました。
テリエはこんなこと想像したり、考えていたのかなあ、ということです。
前日、この超ハンパない急斜面を滑るため、すでにイメージを固めているテリエ。
万が一、転んだり、またはお尻がつくような転倒で、どんなことをやって危険を回避すべきか、考えていた。
バインディングやブーツの壊れた箇所がないかチェックをしながら、明日のイメージ作りに余念なし。
当日、ヘリコプターで山の頂上に立つテリエ。想像していた急斜面が目の前に広がっていた。
ヘリコプターを乗る前にすでに滑るライン取りは決めてあるが、ヘリで改めてライン取りの確認。
途中、岩がある難解場所でどのように対処すべきか、改めて考慮。
さあ、いよいよドロップする。
今まで誰も滑ったことのない、斜度60度を超える急斜面だ。
恐怖感から出るアドレナリンを武器にしよう。呼吸を整え、神経を集中させるのだ。
さあ、上体をリラックスさせ、最初バックサイドでドロップインだ。
雪質を確かめるように、慎重に、ワンターンを切っていく。
そうだ、落下に逆らわずに、ベストポジションに乗り続けるのだ。
慎重に慎重に1つずつターン。
決してあせらない。
目線は絶えず、自分が進む方向に送っていけばいい。
「あっ、バックサイドで板を流した!」
冷静になり、これから自分が進むべきところをしっかりと目線で確認だ。
決して焦らない。これまで培ったテクニックで冷静にターンせよ。
最初の超急斜面を過ぎれば広いバーンだ。
よし、ここからは、より大胆に攻めるぞ。大きなターンでつなげていこう。
ここまでくれば大丈夫だ。
あとは気持ちよくターンをしていくのだ。
「ヤッターぜー!イメージ通りに誰も滑ったことがない急斜面を制した!」
以上、僕が勝手にテリエの気持ちになって、想像を巡らしたのだけど、こうしてライダーの気持ちを想像することで、かなり良いイメトレ練習になる。ここまで急斜面でなくても、スノーボーダーなら誰もが急斜面の怖さを味わったことがある。だから、ある程度なら想像することができるだろう。
今回、たまたまテリエのヤバイ映像を見て、こんなイメトレをしたけど、他にも応用が充分に効く。例えば、あなたが見たお気に入りのスノーボード映像でも、「ライダーはどんなこと考えて滑っていたのかな?」と、想像することで、良いイメトレになるのだ。
こうして、トップ・ライダーの気持ちに想像を巡らせることで、今後のあなたのスノーボードに良い変化を産むことになるだろう。