チャーリーBOYはスペシャル犬

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ここ最近はなんだか落ち着いた日々を送っている。とりわけ忙しいと思わない。目の前には、やるべき仕事がたくさんあるのも事実だが、そのどれも今日やらなくちゃいけないものではない。来年に発売される雑誌の原稿の企画書作りやビデオの企画書作り、さらにはウエブサイトのバックナンバーのチェックやリンク切れのチェック、あとは請求書を作ったり、収支のチェックなど。特に昨日でずいぶん様々な仕事を片付けてしまったので、今、メールはもらったら必ず24時間以内に返せる正常な状態になった。

お昼頃、ノック音が聞こえて誰かな?と思ったら、近所のお姉さん。このお姉さんは、ウチのチャーリーBOY(犬)を2日連続で散歩している。自分も犬を2匹飼っているので散歩するがてらチャーリーも散歩してくれるのである。だけど、近所にたくさん犬がいる中で、なぜチャーリーだけを連れて行ってくれるのかは定かでない。ただチャーリーは昔から近所の人から好かれる犬で、どこに行っても尻尾を振る愛嬌もの。特に犬好きの人は、大好きで、全身で喜びを表現するのだった。だから、近所の人や散歩コースの公園にいる人は、みんなチャーリーを知っている。このへんではボス的存在なので、有名人でもある。

何でもそのお姉さん、これから山にハイキングに行くということだ。こちらとしては、ありがたいことなので、「よろしくお願いします」と言った。

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午後、子供たちを寝かした後、本を読んでその後、眠くなったので軽く昼寝。起きてもチャーリーはいなかった。
その後、オレと大河はプールに行った。いつもならサッカーというところだけど、今日は天気が良くなかったのでプールに。2時間くらい、おもいっきり遊んだかな。家に帰ったら、チャーリーはいつものように入り口ドアの下で休んでいた。シャーリーに「いつ帰ったの?」と聞いたら、「4時間くらい行っていたのよ」とのこと。うわあ、ずいぶん頑張って山をハイキングしたなあ、と思った。だけどチャーリーは山に行くと、人(犬?)が変わったように元気になるから、また充実した時間を過ごしたに違いない。「だけど、あのお姉さん、なんでチャーリーを散歩に連れて行ってくれるのかな?」と聞いたら「チャーリーはスペシャルなんだって」との回答。ふーん、チャーリーは特別かあ。食事しながら、どこが特別なのかなあ、なんて一人考えていたら、それを見て大河が「お父さんどうしたの?」と尋ねた。「チャーリーのどこがスペシャルなのかなあ、って考えていたんだよ」と答えたら「チャーリーはねえ、色が白と黒だからだよ」「あっ、そうか!」なんて3歳の子供の意見に、一瞬納得しそうになった。

確かにチャーリーの見た目って変わっている。色は牛のように白と黒。目の色は、片方が黒(英語では茶色と言う)、片方が青。こうした目は、純血なハスキー犬とかでは出るらしいけど、雑種ではあまりないケースのようだ。チャーリーのお母さんは、純血なハスキー犬で、彼が人間に媚びないような面、つまり一人でどんどんリーディングする散歩するスタイルや、一人で山の中を遊ぶことができるのも、このハスキーのように狼なような性質があるからだろう。お父さんはブラック・ラブラドールが混じった雑種ということで、チャーリーの愛嬌ある姿は、こちらから来たのかもしれない。

ここまでチャーリーについて話たので、生い立ちもちょっと話そう。
チャーリーはバンクーバーアイランドの捨て犬の施設に預けられていた犬で、ウチのカミさんが突然、もらって来た犬。ある日、カミさんを迎えに行くためにフェリー乗り場まで行ったら、小さい犬小屋バスケットを持っていて、そこからいきなり出てきた。相談なしにいきなり子犬を連れて返って来てしまったのだけど、オレも犬好きだったから、とても嬉しかった。
チャーリーは臆病で、どこにも歩けないような子犬だった。実際シャーリーも6匹兄弟がいる中で、一番臆病で生命力がなさそうなのを選んだ、と言っていた。他の兄弟は子犬らしく飛び跳ねているのに、チャーリーだけは小屋の奥でブルブル震えていたって。実を言うと、チャーリーの生みの母は、家畜を襲ったので、射殺されてしまったということ。きっと母親がいなくて、ずっと寂しかったに違いない。
ともかく、シャーリーが連れて来てから、自分たちが親代わりになって育てた犬。あまりにも可愛くて、いつもリビングでチャーリーと寝ていたのを思い出す。それでトイレに行きたいと泣くと、いつでも起きて外に出してあげた。

ともかく、そんなチャーリーもずいぶんとたくましくなって、今ではこのエリアのボス的存在。そんなチャーリーのボス的な雰囲気、愛嬌がある雰囲気、特徴ある柄や特徴ある目が、彼女にとってスペシャルに感じたのかもしれない。

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