IOC approves new events for 2018 Winter Games in South Korea
Big Air will replace parallel slalom for snowboard competitors in Pyeongchang.
スイスで行われたIOC(国際オリンピック委員会)の理事会で、2018年の韓国、平昌オリンピックでのスノーボード種目に大きなチェンジ!なんと、ビッグエアー種目が追加された!代わりにパラレル・スラロームがなくなることになった。
パラレル・スラロームは前回のソチ五輪で採用された新種目であったが、たった1回の開催だけになった。アルペン種目では、パラレル大回転(ジャイアントスラローム)があるので、アルペン選手にとってはオリンピック種目がなくなったわけではないが、2つの種目から1つになってしまったことは残念な結果。
今回、ビッグエアーが入った背景には、まさに人気が高く商業的なコンテンツとして高い種目として選ばれたと言えよう。
オリンピックは1984年のロサンゼルス五輪まで赤字が続き、開催土地が決まらないというジレンマがあった。しかし、ロス五輪をきっかけにスポンサー費用などでオリンピックは大きなお金を生むモンスター・スポーツ・イベントに成長。その結果さらに、視聴者にわかりやすい、エキサイティングでおもしろいスポーツ種目が不可欠となった。そんな中、1988年の長野五輪に電撃的に五輪種目に決まったのがスノーボードだ。当時は、ハーフパイプとアルペン種目で大回転だけが開催された。その後、スノーボードの人気と共に、スノーボードクロス、さらにスロープスタイルが加わっていったのは、ご承知の通り。
こうした商業的な側面が強い五輪において、パラレルスラロームよりもビッグエアーの方が選ばれるというのは理解できるところでもある。
しかし、3年後に向けてパラレルスラロームで五輪を狙っていた選手は気の毒だ。
多くのウィンタースポーツがある中で、スノーボードばかりの種目が増えても申し訳ない気持ちはあるけど、スノーボード界にとってはスラロームを残したままビッグエアーを増やしてほしかったというのが本音。
もっともビッグエアーにより、さらに多くの人がスノーボードに興味を抱き、また日本を代表する角野友基や鬼塚雅などが、メダルのチャンスが広がることを考えれば、大歓迎と言えないでもない。
しかし、ここまで記事を書いて気付いたけど、果たして女子もビッグエアーを開催するのだろうか?考えてみれば、女子のビッグエアーはこれまでないハズだ。
現在のところ、ヨーロッパ方面のニュース情報サイトを見ているが、そこまで書いてある記事は見つからない。