最近、センスが良いライダーとか、何がクールでどんなスタイルが良いんだかなど、わかっているライダーが多くなったなあ、と感じる。
あまり有名でないけど、最近、台頭して来ている若手は、ずいぶんセンスあるなあ、とも思う。
また、一般の人でも結構、多くの人が誰がイケているんだかとか、よく知っているなあ、と関心させられる。
自分もよく若いライダーに教えてもらうことが多い。
だけど、時に若いライダーたちは、批評家になってしまったりもする。
批評ができるということは、確かな情報があり、また何がカッコいいのか、ということが確立している人だと思う。
だけど、その一方でそのライダーが上昇していかないのは、批評家に甘んじているからだと思う。
厳しい言い方だけど、自分が出世できないジレンマを批評という方向に流されているようでならないのだ。
今日の昼時、たまたまテレビを観ていたら俳優の宇津井健さんが、
「才能の差は小さい。努力の差は大きい」
と、言っていたけど、ああ、いい言葉だなあ、と思った。
確かに今、みんな情報社会で、みんないろいろなことをよく知っているし、センスもあるし、才能だってある子が多いけど。その一方で、批判屋さんになっているのは、肝心の行動力、つまり努力が足りないんじゃないな、と。
頭の中の理想は高くて、ずいぶん頭でっかちになっているけど、肝心の努力が少ないから結果が伴わない。だから、そのうっぷんで出世しているライダーの批判をし、自分を正当化しがちなる。
男だったら、というか男女とか関係なしに、
「つべこべ言う暇あるなら、お前もっともっと努力して結果を出してみろよ。
本当にプロ・ライダーとして大成したいなら、批判なんて言っている暇ないんだ。
もっと自分のケツに火をつけて、ガンガン行動して、ぶつかって、失敗して、そこから学び、そして上昇してみろよ」
と、言いたくなる。
多くの一般のスノーボーダーたちも、いろいろなことを知っているけど、情報過多になりがちだ。頭でっかちで、肝心のライディングが伴っていないケースが多いと思うのだ。
大切なのは、やはり努力。まさに宇津井健さんが言うように、才能の差は小さい。努力の差は大きいんだ。