僕も長年スノーボードの初心者を教えて来ましたが、初心者の方が最もちんぷんかんぷんなことは、スタンスの幅と角度です。
みんなショップの人に言われたままのスタンス設定だったり、中には何も聞かれなかったので、そのまま受け取ったという人もいるかもしれませんね。日本ではさすがにもうちょっと丁寧かと思いますが、海外ではよくあることです。
そこで、今回はスタンス角度、幅の決め方。
まずは、スタンス角度の話からスタート。
今回は、スタンス角度の表示方法のことをお伝えします。
よく専門誌など見ると、スタンス情報が出ています。
例えば、『f15 b-12』とか。
だけど、これって数式か何かに見えます。
本当に初心者の方が、これを見てわかっているのか?と。
Fというのは、フロントという意味、つまり前。
Bというのは、バックという意味、つまり後。
dmkサイトでは、もうちょっとわかりやすく前15度、後-12度というような表記をしています。
だけど、そこで1つ僕は疑問があるんですよ。これで、初心者の方はわかってますか?と。そもそも角度って、どこが0度ということなのか?初心者の方がわかっているのか?と。
そこで、まずはこの写真を見てください。
これ、僕が使っているボードなんですが、前足(左)が15度、後足(右)が-12度なんです。
0度とは、ボードの進行方向に対して、真横につけること。
そこから進行方向にバインディングを傾けた角度のことが、15度だったり、ということなんです。
次に後ろ足のマイナスという表示の話。
これは、ダックスタンスと言って、後ろ足が外側に向いていると、マイナス表示になります。
(注:上の写真で言うと、後ろ足が右側に傾いている状態。わかり難いが、マイナス12度傾いている。)
逆に、内側、上の写真で言うなら、左側に傾いていれば、プラス表示になります。
つまりバインディングは、進行方向に傾けプラスで、後ろに傾けてればマイナスということになります。
だけど、プラスの場合には、あえて(+)マークを付けることはありません。マイナスの時には、必ず(-)と付けるのですが。
ちなみに今、前足も後ろ足もプラスに設定する人が、ずいぶんと少なくなって来ました。
僕が20年前、スノーボード・ショップで、ボードを売っていた時には、前足24で、後足9度とか、かなりポピュラーだったんです。
後足が、マイナスにしているのは、邪道という印象もあった時代がありました。
昔風に、両足プラスのスタンスで立ってみると、自然に腰(ヒップ)が、前の方に向いて、ボードの進行方向に対しての左右のバランスがずいぶんと良くなるものなんです。だけど、今は、そういうスタンスの方と言ったら、ボーダークロスか、アルペンか、という感じになって来ました。
その理由は、次回のコラム『スタンス角度、幅の決め方(2)』で、お伝えします。
まずは、このスタンス角度の表示の仕方だけ、ご理解ください。
今回のお勉強は、これでおしまい!
♦関連リンク
スタンス角度、幅の決め方(2)
スタンス角度、幅の決め方(3)
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