ゲレンデ・アクセス術

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スノーボードをやってみたいけど、山まで行くの大変そう。お友達には、雪道の運転に慣れている人いないし・・・、やっぱりバスツアーかな? 電車って快適そうだけど、どんなものなのだろう??
そんな悩みを抱えているスノボ初心者の方って、少なくないと思います。
そこで、今回の特集では以前、雑誌でリリースしたゲレンデ・アクセス術を再編集して紹介します。ストーリー調になっているのでバス、電車、車のアクセスの良さや注意点」などわかりやすくなっています。
バス編
本日ユキコちゃんは、晴れてスノボ・デビューの日だ。右手にスノーボード・バッグ、左手にはキャリーバッグを持つ自分の姿が、なんだか恥ずかしい。
「周りの人たち、私を立派なスノーボーダーって見るのかしら。実を言うと、まだ私一度もすべったことないのだけど(笑)」
待ち合わせの駅でミナミちゃんとタマコちゃんと合流。2人ともスノボ初心者だけど、ミナミちゃんはちょっとだけかじったことがある。まだターンはできないけど、一応はスノボ経験者だ。
女の子3人が集まれば、話に花も咲き最も楽しいひと時となるもの。重い荷物のことも忘れて、ひたすらしゃべりまくり、気づけばバス集合場所に着いていた。
「うわあ、あのグループ、イカすファッションしているね。きっとかなりうまい人たちに違いないわ」
なんてチェックし合うのもバス集合時の楽しみである。
いかにも「ナンパ目当てなんです!」って輩もいれば、スノボ大好き!って気持ちが溢れている小僧軍団もいる。
「願わくはあのカッコいいグループといっしょのバスに乗りたい!」
なんて考えたりして、ルンルンワクワク気分だ。
だけど、バスに乗ったら「眠る」という大きなテーマがあることを忘れてはいけないぞ。そう、最初ワイワイやっていたのはいいけど、明日のスノボ・デビューのためにもしっかりと寝ないといけないでしょ! 人それぞれのタイプもいるので「どこでも眠れるんです」という方も少ないだろうが、多くの人は眠ることへの戦いが始まる。これがバス・トリップの試練か。
さあ、そろそろ寝ましょう!だけど喉がカラカラだ。そう、バスは車内は、かなり乾燥しているものだ。そんな時、ミナミちゃんがのど飴を出して来た。一度バスに乗ってしまったら、お店に行けないからこれは天からの恵みのようだ。
「ミナミちゃん、ありがとう。バスの中ではのど飴って必需品ね。」
「そうでしょ、車内ってかなり暖房で乾燥するからのどスプレーもあった方がいいのよ」
「うわあ、さすがミナミちゃん、そんなものも持っているなんて凄ーい。経験者がいると助かるわ」
「経験と言ってもまだ私ターンできないけどね」
「アハハハ(笑)」
一同、経験者もいる安堵感から笑顔。
しかし、それでもなかなか寝付けない。本日のスノボ準備まで荷造りやらで結構疲れていたのだけど、どうもバスの中では寝れないのだ。ジーンズもちょっとキツめのもの選んで失敗だ。さすがにスウェットはダサいけど、お腹回りが楽なパンツを選べば良かったな。それと、寄っかかるところがなくて、お友達同士で寄り添ったりするけど、なんとも寝苦しい。だって、自分の頭って結構重いんだもん。そんな時、バスの運転手さんが、
「みなさん!本日はABC観光をご利用していただき、ありがとうございます。途中、山里と海里で休憩して行きます。それと、本日はこの首枕を用意しておりますので。もし、必要な方いたらお知らせください。値段は800円になります。」
「あのUの字枕、絶対に必要だ!」
3人は即効買うことにした。このU字枕のお陰でかなり睡眠を促進させてくれた。そう、このUの字を形をした枕は、イスに座って眠る場合にはひじょうに有効だ。日頃、ふとんやベッドで横になって眠るので、ほとんどの人が自分の頭の重さを忘れてしまっているが、イスで眠る場合にはやたらに自分の頭の重さを感じるものである。ところがこのU字型の首枕があれば、その辛さをかなり解消してくれるのだ! あるとないでは、大違いなので、バスで行く人は強く購入することをオススメする。ちなみに最近は今回のケースのようにバスの中で販売してしまうところもあるようだ。だけど、そうでない場合のことが圧倒的に多いので、事前に揃えておこう。それに、事前に購入しておけば、お店で様々なU字枕を選べることができるしね。自分に合った首枕を選びやすい。
ところで、窓側で寝ているユキコちゃんは、かなり寒くなって来た。どうやら雪山に近くになり、外の気温もかなり低下。窓に付いている水滴、隙間風がどうも寒い。そんなわけでとりあえずジャケットを着ることになったけど、足元の寒さだけはなんともしがたい。「ああ、スノボのソックスをバスの中に持ってくれば良かった」と後悔・・・。
それと、バスは時々トイレ休憩でよく止まるもの。そういう時には小さいバッグがあると便利なのだ。首枕、のど飴、のぞスプレーや、メガネ、目薬、リップクリーム、保湿クリーム、ハンカチなどを入られるように。
また、必要な人は、ペットボトル、おやつ、雑誌、音楽プレーヤー、さらにはスノボ用ソックスや車内用のスリッパなど対応できるバッグも考慮をしておこう。

さてさて、なんとか仮眠もできて現地に到着。あたり一面、白銀世界だ。まだ薄暗い朝靄の中、バスから降りる。「ありゃー、足元寒ーい!」そりゃあ、そうだよ。だって、ここスキー場だもん。雪があるのはあたり前。そんなことも考えて、雪上でも歩ける靴を用意しておこうね。
お化粧を気合で済ませて、いざゲレンデへGO!

このバスツアーは帰りの集合時間も決まっているから、束縛感はある。それに夜間に出発してバスで睡眠というのはかなり披露度は高い。だけど、帰りのバスでは2時間ほどぐっすり寝れたし、隣に座っていたグループと仲良しなれたし、とても楽しい旅だった。1泊2食の他、さらにリフト券も付いて一人1万2千円という安さ!家族連れの方はバスの疲労感は辛いけど、お金の持ち合わせのない学生さんにはオススメだ。またバスにも直行便の他、途中ところどころのスキー場に止まるけど安いものもあるので、自分の懐具合とも相談して最終的なプランを決めるといいだろう。

バスで行く旅行のまとめ
途中で勝手に降りれないことを考慮して必需品を揃えておくこと
睡眠がし難い環境
値段が安い
ワイワイ感があって楽しい!

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電車編

今年晴れて東京で社会人になったカッキーとヒロ。2人は、小学生の頃からの同級生で幼馴染だ。雪国とはほど遠かった山口県の2人が、こうして東京でいっしょに仕事ができることになったことは、何かの縁だろう。2人は中学の時バスケ部でもいっしょで、スポーツ愛好者の2人がいっしょにスノボを始めるのも自然のことだった。まだ社会人になって間もない2人には東京でクルマを持つ暮らしはできなかったけど、給料をいただいている身なので、多少のゆとりもある。日頃仕事で疲れていた2人は、憧れの新幹線で新潟方面に行くことになった。

カッキーの目覚ましが鳴ったのは、朝5時半。あたりはまだ暗くて、起きるのは辛かったけど、いつもの自分の布団で寝たし、まともな睡眠はできたようだ。トイレに行って、着替えも10分で終了。ともかく目覚めの一服の後、昨晩用意しておいた玄関先にすでにあるスノーボード・バッグとキャリーバッグを持ち、外へ飛び出した。朝早いせいか、いつもより風がピリリと一段と冷え込んでいる。あたりはなんとなく明るくなった頃だけど、かなり静かだ。朝の新聞配達屋のチャリンコの音だけが聞こえる。ともかく、寒いので最寄の駅の近くにあった缶コーヒーを飲む。
「遂にオレもスノボ・デビュー。楽しみだなあ。ビデオでやっているようにカッコ良く飛べるようになるかなあ。もしかして運動センスあるから、プロになっちゃっうなんてこともあるかもな」
まだスノーボードの世界のことをよく知らないカッキーの妄想は膨らむばかりだった。
「プロ級にうまくなったらもてるだろうなあ。そうしやら同期入社のアイちゃんを誘ってみたいなあ。それであーしちゃってこーしちゃって・・・」
朝、若者の最も元気な時間帯、息子も再び大きくなって来て、「やべっ」と思い、妄想から再び現代の世界に戻るカッキーだった。
そんな不純な動機でスノボを始めるカッキーであったけど、親友のヒロも同じようなもの。2人は似たもの同士の幼馴染なのだ。そんな2人が集合場所の上野駅に着いたのは、7時前だった。新幹線が出るのは7時20分だから、ちょっと早過ぎたようだ。だけど、途中の駅前売店でサンドイッチとコーヒーミルクを買って、あとは今日のスノボ・デビューのことを話していたら、あっという間に新幹線の発車時刻になっていた。
そして目的の駅に到着したのは、9時前。男性エッチ雑誌を読んでさらに妄想にふけりながら一寝入りしたら、あっという間にスキー場に着いていたのだ。
「うわあ、スッゲー速いなあ、新幹線って。もう着いちゃったよ」
「東京って凄い便利なところだな。2時間もしないでスキー場に着いちゃうよのかよ」
山口の田舎から出た2人にとってこの便利さは、まさに脱帽だった。しかも、その駅からゲレンデまで無料シャトルバスもある。そしてスキー場に来たら、凄い人の多さでビックリ。
「うわあ、朝からずいぶん人が多いなあ。オレたちと同じこと考えて来ている奴って多いんだなあ。」
彼らの妄想とは裏腹に現実のスノボ・デビューはかなり手痛いものだった。電車でアクセスできるゲレンデということで、やたらに人が多いので危うく他のスノーボーダーとぶつかりそうにもなった。もちろん平日に行ったり、中には電車でアクセスしやすいところでも空いている穴場もある。だけど、だいたい便利さの裏には、得てしてこういう実態が隠れているものだった。
しかし、部屋は小さかったけど、一応スキー場隣接ホテルに宿泊し、夕食は食べ放題というのは若い男2人には相当助かった。帰りの新幹線ではビール一杯飲んだ後、心地よい車内のリクライニング・シートで爆睡までして、本当に楽しいスノボ・デビューだった。
このカッキー、ヒロが体験した電車でのスノボ・デビューに掛かった費用は2万3千円だ。バスで行くよりはグーンと値段が高くなったが、4人で行くと宿泊代がもっと安くなると知った2人は、今度は社内の同期の女の子2人といっしょに行く計画を立てているのだった。しかし、男女別となれば、ホテル代はやっぱり2部屋代であるという計算は、もはや2人の妄想の前には消し飛んでいたのだった。

バスで行く旅行のまとめ
ともかく早いので疲労感が少ない。
あまり出会いがない!?
値段は高い。

クルマ編

今日は念願のスノボ・デビューのマナミちゃん。最初、彼氏のハヤトくんに誘われた時、「私なんか到底無理!」と考えていた。だけど、好きな人の好きなスポーツにもっと理解を示してあげたい。そんな乙女心もあり遂にスノボ・デビューを決心したのだった。だけど、まだ一人でスノボ体験するのには遠慮があったので、親友のアキちゃんも誘うことになった。そしてハヤトくんは「これは良い機会だ!」とばかりに彼女がまだできないカンタくんを誘うことになった。つまりこれはマナミちゃんのスノボ・デビューに隠れたカンタくん、アキちゃんのブラインド・デートでもあった。
夜仕事を終えたハヤトくんがカンタくんと共にマナミちゃん宅へ、愛車の4WDワゴン車を走らす。このクルマは古いがボードを運ぶスペースがたっぷりあるし燃費も良くて調子いい。本当なら彼女の前なのでもうちょっとカッコいいクルマを乗りたいところだが、お互いかなり長く付き合っていて、それほどカッコいいところを見せなければいけない間柄ではなかった。それにしても、マナミちゃんの自宅に行くのは、いつも苦手。マナミちゃんのお父さんは高校の英語の教師でかなり厳しいタイプだったのだ。だから、もうすぐ自宅に着くという時、ハヤトくんはケータイで連絡して、マナミちゃんに近くのコンビニまで来るように伝えた。マナミちゃんはすでに自宅でいっしょに待っていた親友のアキちゃんと共に、コンビニまで向かった。
「ハヤトくんお待たせー。こちらお友達のアキちゃんです」
「あっ、どうも」
アキちゃんのセクシー格好にたじたじするハヤトくん。それは今日、初めて会うカンタくんだって同じことだった。あまり女性付き合いの経験のないカンタくんは、この時点で心臓がバクバク。心の中でおもいっきり「ハヤト、今日という日をありがとうー!」と叫ぶのであった。
クルマの旅で便利なのはなんと言っても重いスノーボード・バッグなどを運ばなくていいこと。今回のケース、厳密にはアキちゃんはマナミちゃんの自宅までバッグ類を運んでいるし、またさらに近くのコンビニまでは運んだわけだけど、バスや電車での移動と比べたら大したことはない。まあ、そういうバックを運ぶのがどうしても辛い人は、宅急便にしちゃってもいいわけだけど。
さて、クルマの中ではハヤトくんがこの日のために作ったCDがノリノリで掛かっている。運転しているのはハヤトくんで、助手席にはカンタくんだ。後ろの女の子2人の会話は盛り上がっているが、どうもこうして座ってしまうと男女の壁ができてしまう。そうかと言って、いきなりカンタくんとアキちゃんを揃って後ろの席に座らせても不自然だから仕方ない。
4人が揃って出たのは、もう夜中の12時過ぎにもなっていた。本当は、11時には出ているハズだったんだけど、クルマの自由さの旅はいつだって予想外の時間オーバー。だけど途中、コンビニに寄ったり、サービスエリアに寄ったり、まさに自由な行動ができるのもクルマの良いところ。朝食も安く済ませたい若者たちは、コンビニで明日の朝食も買ってしまう。
こうして男女4人揃えばなかなか寝付けるものでもないが、ゲレンデの近くになり渋滞も出て来ると睡魔が訪れるのは当然のことだった。気づけば後ろの女の子は、もうぐっすり。そしてカンタくんも助手席にいながら、寝てしまったのだった。だけど、ハヤトくんは「カンタ寝ていろ」と思っていたのだ。というのも、ハヤトくんも長距離の運転は辛かったし、途中でカンタくんに交代したかったのだ。今、寝ていてもらえば、交代を告げやすいというもの。そして、最終目的地のゲレンデが近づき、高速を降りるという段階まで来て、とうとうハヤトくんも限界。昨日のバイトの疲れも手伝い睡魔はあっとう間に襲って来た。
「おい、カンタ、起きろよ。もうオレ運転するの限界だ。運転変わってくれるよ」
「あっ、ああ・・・。おっ、もうこんなところに来たか。悪かったね。ここまで運転してもらって。ここからはオレが運転するよ」
それから、カンタくんはアキちゃんにカッコいいところを見せる意味でも、気合入れて運転するのだった。自分の車とは違って慣れない運転でなんか危ない印象があったが、ハヤトくんはあまりにも眠たい。「カンタ、頼んだぞ」と一言残して熟睡へ。
高速から降りてスキー場までは1時間ほどの距離だ。もうゲレンデ近くのエリアというのに意外と時間は掛かるもの。それにこんな朝でもない夜でもない、という中途半端な3時なのにクルマの数が多くてビックリする。そしてゲレンデまで近づくと、雪道になりしかも坂道が多くなって来た。そんな中、慣れない運転のカンタくんは、突然、「うわっ、危ね!」と叫ぶなりクルマをスリップさせてしまった。なんとクルマは道端の溝にハマッてスタックしてしまった。
「あーあ、カンタなんだよ。」
と呆れるハヤトくん。女の子からも白い目を受けるカンタくんは辛そう。
セクシー姿のアキちゃんも銀座の女とも言えるゴージャスな毛皮を着た姿なのに外に出て協力してくれて、なんとか溝から脱出できた。おもいっきり渋滞のきっかけまで作ってしまい、穴があったら入りたいほどカンタくんの惨めな顔だった。
「4WDのスタッドレスって最強だと思ったんだけど、ゴメンよ」
「バカヤロウ、こうした過信が一番危ないんだぞ。最強兵器を持っても最新の注意を払わないと。そこにクルマの旅のリスクがあるんだからな」
そんな偉そうなこと言うなら、一番危ないところは本人が運転しろよ、と思ったけど、溝に落ちた罪は自分にある。反抗すれば逆にもっと惨めになると感じたカンタくんは、ただ「ゴメンよ」と引きつるような笑いで、その場の空気を少しでも柔らかくすることしかできなかった。ともかく、こうなったら、あとはゲレンデでアキちゃんにアピールするしかない。オレの得意のグラトリでアキちゃんのハートを射止める!
ゲレンデに到着したのは、朝の4時頃。ひじょうに中途半端な時間だ。とりあえず仮眠所へ。睡眠2、3時間試みたけど、あまり寝れなかった。
日が昇ると一面深雪が広がっていた。
「やったぜー、今日はパウダーだ!」
今日、スノボ・デビューするマナミちゃん、アキちゃんはハヤトくん、カンタくんから手ほどきを受ける。カンタくんは、アキちゃんの手を取って教えることができて大興奮。どうやら、昨夜のスタック事故のマイナス・ポイントもこれで帳消しにできたようだ。
一方のマナミちゃん、ハヤトくんカップルはカップルという安心感からか、返って教え方がスパルタになりがちだった。パウダーなのに自分の滑りができないハヤトくんはお怒りモードにもなり、サクラちゃんは逆に悲しいモードに入ってしまう。仲がいいほど陥ってしまうケンカで険悪なムードに。
しかし、一日スノボをやってればなんとかなるもの。ターンができたマナミちゃんは超感動! ハヤトくんもマナミちゃんの最初のターンを見て大喜び。そして宿で「カンパーイ」する時には、2人の縁は元通りになっていた。
宿はパンが手作りパンがおいしいという評判のペンション。ちょっとゲレンデからは距離があるけど、その分安いし何より食事がおいしいのが最高!クルマがあるからへっちゃらだ。
そして4人のクルマのスノボ旅はとても楽しいものとなった。
「帰りは渋滞を避けるために温泉に行こう!」
というハヤトくんの提案で、温泉も満喫した4人。温泉は800円だった。スノボの後の温泉は格別である。後ろ足の太ももが相当疲れているけど、これも心地良い疲れだ。
温泉の後、本当はビールをおもいっきり飲みたい4人だったけど、運転する人のことを考え、スポーツ飲料で辛抱。だけど、このスポーツ飲料だって、格別の味に感じなっちゃうから、スノボというのは大したもの。
最後はハヤトくんが、すべての人の家まえで送ってあげた。
ハヤトくんはたくさん運転したこともあってちょっと疲れたけど、恋人マナミちゃんの初ターンの笑顔は忘れられない。あの笑顔だけで、ここしばらく、いやもしかして一生幸せになりそうだ。女の笑顔はいつだって男にとって最強のビタミン剤なのである。あまり女にもてないカンタくんも、アキちゃんの電話番号を聞き出したようだし。だけど、カンタくん、ゲレンデで会うのと街で会うのではカッコ良さにギャップがあって、撃沈されそうだな。そうしたら、またスノボを肴に二人で飲もうか、と考えているハヤトくんだった。
ところで、肝心の掛かった費用は、なんとたったの1万2千円ほどだ。内訳は交通費用5千円程度。宿代が7千円程度。4人でガソリン代は割ったし、かなり安上がりの旅となった。そうクルマの良いところは、人数が増えれば安くなること。
ところで後日、カンタくんはアキちゃんをスノボに誘うことに成功していた。そして、実際に2人はカンタくんがレンタカーしてゲレンデまで行ったのだった。スノーボードをしたところまでは完璧であった。雲1つない青空でスノボ日和の中、アキちゃんも中級者コースもすべれるようになったのだ。また、カンタくんもお得意のグラトリをたっぷり披露することができた。だけど、2人に流れる時間は、あまりにも短く感じたせいで、夕方までたっぷりすべったのだった。そして、帰り道。日中溶けた道路の道は凍結していたのだ。雪道に慣れていないカンタくんの落とし穴はここにあった。おもいっきりスリップしてガードレールに突っ込んだのだ・・・。そして予定通り、カンタくんを忌める男同士の飲み会は行われたのだった。そう、初心者は雪道も慣れていないから朝一鉄則。そしてお帰りも早めがいいよ。

クルマで行く旅行のまとめ
自由、途中トイレ、コンビニなど可能
荷物を運ぶ大変さがない。(注:バス、電車組も送ってしまえばそのマイナス点は減るけどコストが掛かる)
運転手は大変だし、事故の危険性もあるから気をつけないと
値段は安い
クルマで行った者同士親密になれる

いっしょにスノーボードに行きませんか?
dmkスノーボード・クラブでは初心者の方もウエルカムなツアーを行っています。
10年以上活動している実績あるクラブです。
詳細は以下のページに。
http://www.dmksnowboard.com/club/
只今、初心者ウエルカムなツアーも募集中。
以下、詳細ページへ。
http://www.dmksnowboard.com/club/080225tour-fusaki.htm
お問い合わせは、久保アヤ部長まで
[email protected]
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