オープンスキルとクローズドスキル

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ユーロ2012のドイツ対ギリシャ戦をテレビ観戦しました。
まるで横綱と幕下のような対戦で、圧倒的なドイツの強さを見たような思いです。
ギリシャが1点返したところでは、改めてカウンターアタックの怖さを見た思いもしましたが、ボード支配率の高さなど圧倒的にドイツの強さが光った試合でした。

子供のサッカーチームのコーチをするようになって、もうすぐ一年が経つのですが、この一年間で勉強して来ました。
と同時に、まだまだ学ぶことばかりで、僕のサッカー勉強の旅は、スタートしたばかりという気持ちです。

スノーボードの方は27年間以上やって来て、20年以上ハウツー製作したり、ティーチングしたりと、いろいろやって来ました。だから、まずまずわかっているのですが、サッカー上達とあきらかに違う違和感を感じています。

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その違和感とは、最近知った、オープンスキルとクローズドスキルのことです。

サッカーのように相手ありきの技術を必要とするものは、オープンスキルといいます。
例えば、サッカーの場合、普段できる基本的なパスが目の前に対戦相手が立っているだけで、いつものプレイができないというタイプもいます。
僕もそういうタイプでした。

対して、スノーボードのように自分だけの技術で完結してしまうものをクローズドスキルと言います。

このようなクローズドスキルの場合、黙々と自分だけで練習できます。
例えば、室内のボックスなどでひたすらジブを練習していけば、上達できてしまうってことです。
ハーフパイプのような決められた環境でも、練習熱心な子はたちまち上達しますね。

もちろん、スノーボードでも天候や雪質や斜面などの環境による、ある程度の相手というのはいるし、また、ジャンプで失敗すればケガに直結するという部分においても、上達の難しさはあります。
サッカーでは、ゴールを外したからと言って、ケガなんてないですから。

話はあっちこっち行ってますが、ともかくスノーボードの上達の考え方というのはシンプルで、乱暴なことを言うなら、
「今、ここに小学一年生の子供がいて、その子はクラスで5番目以内に運動能力が高くて、スノーボードでオリンピックに行きたい!」と、本気で思ってくれるなら、僕は、その子の夢を実現させてあげられるように思います。

どうやるか、というと。

まずは、滑走日数を上げる環境に引っ越してもらう。
冬の間は、150日以上滑り、マメにビデオ撮影し、正しい改善点を指摘していく。
冬のドライランドトレーイングでは、トランポリンのような空中感覚を鍛える施設で、さらに空中技にバリエーションを加えていく。
夏などのオフは、モチベーション向上にサマーキャンプでライディングさせながら、と同時に、キングスのような施設での練習をバリバリ行わせる。
特に秋は、オフトレ施設での練習を強化。
モチベーションを保つために、リフレッシュにも集中していき、子供が好きな山遊びやレゴでもなんでも好きなこともたっぷりやらせてあげて楽します。
大会で勝てば、好きなものを買ってご褒美を与える。

今、思いついたざっくばらんなアイデアですが、そんな感じでだいたいオリピックに行けそうです。かなり乱暴な考えですが。

このように、クローズドバランスのスノーボードというのは、環境を整えていけば、チャンス大アリです。
他のクローズドスポーツ、体操、陸上競技などと違って、まだまだ底辺が狭い分、チャンスなんですよ。
誰もが、スノーボードがしょっちゅうできる環境とは、実現し辛いですから。

ところで、どっかのスポーツ新聞で、香川は今回のマンチェスタートリップで忙しくて、オールド・トラッフォードにも行けなかったと書いてあったけど、公式ホームページを見たら、ちゃんと行ってます!大きな新聞社なのに、誤報ですね。

ちなみに今夜は、カレーライス。
初めて作った、水を使わずに野菜の水分だけで作ったスタイル。
大成功です!

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