昨年末に40歳になり、スノーボード・キャリアも24シーズン目を迎えたのだけど、こうして長くやって一番の大敵だと思うのは、すぐに守りに入ってしまうこと。
チャレンジをせずに自分のレベルを超えないスノーボードをやり続けると、スノーボードはつまらないものになって来てしまう怖さがある。
始めた頃には、夢中でやっていたあの楽しい感覚が、どんどんと昔の出来事になってしまうんだ。
だけど、常に自分のリミットを越えるようにプッシュし続けたり、失敗を恐れないで行動したりすることで、スノーボードとはいつまで経ってもときめく関係でいられ続けるんだ。
守ってしまうのは、怖いからだ。だけど、大人の思考が備われば、そのトリックやらライディングのテクニックを論理的に考えることもできる。どのようにすれば克服できるのか、と。
若い時みたいに何も考えずに飛んでケガをするのではない。いろいろ思考錯誤して必ずできるという計算を立ててから挑むんだ。
先日、僕は超久々にクリフにいって緊張が走ったのだけど、こんなふうに考えたんだ。
着地点の確認。
着地後のランディングの抜けるラインの確認。
ドロップする時にはやや強めにホップ(オーリー)させて、手前の障害物(岩)に引っ掛けないようにすること。
着地の時には、後ろに乗って衝撃を防ぐこと。
また、着地の時にはややヒール気味に乗って、前回り転びしないように気をつけること。
そして、リップを飛び出した時には、景色が広がってリラックスできるんだ、
と強く言い聞かせて挑んだ。
そしたら、ちょっと手は付いてしまったけど、結構スムーズにランディングができたんだ。
自分をプッシュして克服したお陰で、この日は一日中調子が良かった!家に帰ってからもその日のジャンプを思い出して、幸福感に満ちていた。
極端な例だったかもしれないけど、普段から軽めにプッシュしたライディングはできると思うんだ。そういうふうに心がけているとスノーボードはいつも楽しいもの。
あと、マンネリせずにいつまでもスノーボードを楽しむ方法として、積極的に露出するということも良いと思う。
最近は、youtubeで投稿することも流行っているけど、そういう方法も良いし、また大会に出て、自分の滑りを他の人に見てもらう機会を作るのもいいだろう。
僕自身、今でも雑誌やビデオに露出されることで、あきらかに自分のスノーボードに良い影響を与えている。
ハウツーと言えどもカッコいい姿は見せたいからね。
もう40歳になったし、カッコいいオヤジだね!と言われるようになりたいな。何より息子に対して、いつまでも元気な姿を見せていきたいんだ。
そんな気持ちも、自分の若さを保ち、いつまでもスノーボードを楽しむことにつながるのだろうね。