いよいよCOC3週目のCセッション最終日。この日は、トースタインをサポートし続けた北欧のFactor Filmsとdmkのコラボレーションで、10本の空中追い撮りを敢行!超プロ級の腕を持ったスキーヤーの追い撮りにより、トースタインの怪物ぶりが解明されるフッテージ(映像素材)撮りに成功した。
トースタインの追い撮り。手前にカメラを構えるのは、dmkアキ。 |
朝、8時半頃、トースタインの方からdmkフサキに電話が入った。
「今日は、天気も良いから追い撮りができるよ。今、フサキはどこ?」
「オレは今、セブンスに向かうバスの中、あともう少しで頂上だ。カメラマン・スキーヤーの手配は?」
「それは、問題ない。彼も間もなくやって来るからジャンプ台アプローチの上部で合流しよう」
「了解」
久しぶりに快晴が広がるブラッコム・グレーシア。今日は、朝まだ早い時間から、多くのライダーたちがすでにビッグ・キッカーにトライを始めていた。
スキーヤーのカメラマンを待つ間、トースタインに「練習行く?」と聞くと、「オレには練習はいらない」との回答。トースタインの気合は、すでにピークに達しているようだった。
スキーヤー・カメラマンが来て、ちょっとした打ち合わせの後、アプローチの方を見上げるトースタイン。すでにアプローチのところは人で溢れていた。
「ああ、この人の多さ参っちゃうよ。さっさと、終わらせるよ。」
と、トースタイン。
「気にすることはないよ。今日はトースタインの撮影に時間を捧げるから、納得行くまでやってくれ」
と、フサキが答えた。
「ありがとう」と、言いながらトースタインはハイクを始めた。
ここからトースタインの怒涛の連続飛びが始まった。途中ジャンプの整備のため、2本ほどレールやボックスなどを流すラインにも行ったが、合計飛んだジャンプは10本にも達した。この日、間違いなく最も滑ったライダーだろう。
スキーヤー・カメラマンの追い撮りの腕は、世界最高峰とも言えるもので、空中でのトースタインとの距離は1メートルぐらいに迫るようなシーンもあった。重いカメラを持ってもほとんど手ぶれはない。
映像を何度かチェックして改めてわかったことは、トースタインのビックリするようなリラックスぶり。あの大きいジャンプで高回転を決めるテクニックができるのは、リラックスして挑んだことにあったのも要因の一つだろう。
この日、COCパークにいた200名ほどの目は、トースタインが飛ぶたびに釘付けだった。トースタインの闘志が、周りのライダーたちにも伝達したかのように、あちこちでエネルギッシュにセッションをやる光景が見られた一日だった。
この日を最後にしてトースタインは、母国ノルウェーに帰る。dmkはトースタインが昨年爆発的な人気が出る前から迫って来たが、今年リリースされるPARK NO GOKUIでは、さらにそのテクニックの真髄に迫るものをお見せることができることだろう。
女王ジェイミー・アンダーソンも登場!
この日は、久々の快晴ということで、多くのゲスト・ライダーたちもやって来ていたようだ。
スロープ最強クイーンと呼ばれるジェイミー・アンダーソンもどデカいジャンプを決めていた。また、そのジャンプにも屈しないように、フロント9(いや、1080だったかも?)を狙っていたのは、マリア・フランス・ロイ。現在のスノーボードの女子トップ2が揃った感があった。
残念ながらビデオ撮影に集中したため、彼女たちの写真はないが、その分、PARK NO GOKUIで紹介することができるだろう。
男子で目立ったのは冒頭に紹介したトースタイン・ホグモを筆頭に、3発目のモンスター・キッカー(推定25メートル)で高回転を決めていたチャーリー・リード。また無名ながら凄いライダーもいた。無名ライダーは、来週のセッションに紹介できるか、と思う。
まさに、現在進行形のスノーボードのニュームーブメントが見れるCOC。いよいよ最後のセッションは、カナダ時間の日曜日にスタートする。
明後日からのレポートもどうぞ、お楽しみに!
本日の撮りたて5枚 | ||
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