【COCレポート】That’s it !

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遂にこれで最後だ。最終日となった昨日、COCの顔とも言うべきトースタインが登場してくれた!さらにパーク嫌いと言われる大物デバン・ウォルッシュまでやって来て真夏の日のファイナル・ライディングを満喫した。

Photo & Story: Fusaki Iida(dmk GLOBA)

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このCOC腕輪をするのも最後。That’s it !

朝いつものように2つのリフトを乗り継いで、セブンスヘブンに向かうバスに乗り込む。左腕にはお馴染みのCOC腕輪。この緑の腕輪こそ、真夏の世界最大パークCOCに入るために必要な入門章。これがない者は入れない。「この腕章を付け続ける日々もこれで終わりか」と思うと、センチメンタルな気分になる。
だけど、そんな感傷に浸っていないで、さあ本日も早速レポートをお届けしよう!

最終日、誰よりも早く山に上がり、気合が入っていたのはキララ・キッズの4人だ。龍正(高1)、樹(中3)、友基(中1)、美萌砂(中2)。ミモザは、ここまであまり画を残していなくて、何としても結果を出したいところ。そこでミモザは率先してフラット・ダウン・フラットのレールを指名した。自然、そこに他のキララ・キッズも集まりセッションすることになった。

美萌砂は、これまでハイクはせずに流していてばかりいたが、このレールに来て水を得た魚のように何度もハイクアップしてくれた。その甲斐あって最後には見事にフラット・ダウン・フラットを抜き切り180アウトを決めて見せた。

トースタイン・ホグモはいつものようにチャズ・グルデモンドと登場。その前の日、来なかったので、もう現れないのでは?と心配していたが、来てくれた。
トースタインは、同じDCチームのチャズを従えて追い撮りセッションだ。一流ライダーの撮影を一流ライダーにやってもらう。なんとも豪華なセッションだけど、言い方を変えれば、ライダー同士が素朴に仲間と撮影し合っているような姿にも見えた。きっとこの映像はDCのムービーやwebサイトで公開されるに違いない。

しかし、昨日はこれだけでは終わらなかったのだ。なんとCOCにデバン・ウォルッシュが登場!しかも、長年の盟友であり、弟分でもあるクリス・ダフィシーに追い撮りをさせていたのだ。
デバンはミスなく、スムースにパークを流して行った。3本滑ったが、まったくのミスなし!日頃バックカントリーという自然物を攻めているベテランには、人工物のパークなどピース・オブ・ケーキ(お茶の子さいさい)!と言った具合。

それにしても「パーク嫌い」を公言しているデバンが、COCに現れるのは極めて珍しい!しかも、ベテラン・ライダーにとって最もモチベーションが下がりやすい夏にやって来るとは。噂によると、デバンは、最近、ゴルフでホールインワンが出てご機嫌だったからだとか。
デバンに「パークに来るなんて信じられない!」と声を掛けたら、「僕も信じられないよ。」と笑顔で答えてくれた。

フラット・ダウン・フラットで見事に180アウトした美萌砂。 キッカーとボックスが合体したアイテムを果敢に攻める龍正。  ブラッコムの周りの山々がキララキッズを見守っているようだった。

 デバンを追い撮りするダフィシー。豪華なタッグだ。

 COCの専属フォトグラファーDice-K氏もラスト・スパート撮影!

愛すべきdmk戦士ルーブもDセッション初登場しハッスル! デレック・デニソンはフィルマーを従えてこの日も猛烈にキッカーでアタック。再びロデオ攻め。 常にジブ・セッションを沸かせたEマンもジャンプ・ボードを背負ってさようなら!

これまで4週間に渡って報告して来たCOC(Camp Of Champions)レポートも、遂に終わりだ。
顔は日焼けで真っ黒になった。唇は辛いものが食べれないほどドライになって腫れ上がった。毎日10キロのカメラバッグを持って、グレーシア中を歩き回った。しかも撮影した日は、毎晩遅くまでレポートを書き、シークエンス写真をデザインして、疲れは蓄積だ。正直なところ「もう上がりたくない」という気持ちもあった。

しかし、それでも上がり続けたのは、このCamp Of Championsが、あまりにも魅力的なハプニングが潜んでいるからだ。上がれば、必ずレポートで伝えたい出来事が起こる。世界のトップ・ライダーたちが、見たこともないトリックや、魅力的なスタイリッシュなトリックを決めてくれる。新しいホットなライダーが来て、また世界最高峰のビデオ・スターもうやって来て、記者のスノーボード・マインドを刺激してくれる。だから、疲れていても上がらずにはいられなかったのだ。

でも、これで今年は本当に最後だ。記者の長い長いスノーボード・シーズンも終わる。今季は150日以上、山に上がった。
しばらく休んでから、またこのCOCの写真シークエンスをガンガン見せていこう。そう、これまで紹介して来た写真は、一部に過ぎないのだ。きっと、これから本サイトや、専門誌などで、さらに魅力的な写真がリリースされるだろう。ともかく、これでおしまい。That’s it !

本日の撮りたてシークエンス
SW B/S in B/S out on the Snow Box

最近、密かに人気あるアイテムとなっている雪で造られたボックス。
このCOCにあったスノー・ボックスはかなり大きい。
遊び上手なトースタインは、スイッチからのバックサイド・イン。そしてバックサイド・アウト。
あいかわらず上半身がリラックスしまくっているスタイルは、トースタインならでの下半身の踏み込みテクから生まれるもの。
些細なトリックだけど、参考になるね。


http://www.campofchampions.com 

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