【最新DVD感想記】Standard Films – BLACK WINTER

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このコーナーは、dmkフサキ編集長による最新のスノーボードDVDの視聴感想記です。 ご購入の際にご参考ください。

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Standard Films – BLACK WINTER

冒頭いきなり怪物トースタイン・ホグモ!
雪崩で息ができずに死にそうになったシーンからスタートする。
まずはバックカントリーでの華麗なる飛びシーンだ。
次はストリートレール。ここでのクライマックスは、歩道橋でのストリートレールで、ずいぶん高い位置からスピンアウトする映像。「おお、ヤバ!」と思ったところで、ありがたいことにもう別アングルからも見せてくれる。
この後、バックカントリーのシーンに入り、最大の見所は飛んでからトゥリーにぶつかって、そんなの関係ねえ、とばかりにそのまま軸をズラしてメイクってしまうシーン。これ偶然!? いやいやどんな体勢でもメイクるトースタインの技術の高さの現われだろう。
そして最後は、パークの追い撮り。ここでの映像にまったく途切れなし。よく撮影ではミスした場面をカットして編集することがあるが、フェイクなしでユタのパークシティ・パークをパーフェイクトに滑り切る。トースタインの滑りを参考にしたい人には、最高のイメトレ・シーンだ。
バックカントリー、ストリート、パーク、すべてにおいて高いスキルを見せてくれたこのパートは、まさに今季のビデオの中で最高峰パート候補!
まさにモンスターぶりが発揮されたパートだ。

トースタインの後に続くのは、怪物くんの盟友アンドレアス・ウィッグ。名前を聞いたけで、このパートの良さは保障されたものだけど、くわしい内容は、ぜひ本編映像で!

そして、この後にはスタンダードお得意のデンジャラスなエクストリーム映像。元々このフィルム・プロダクションズのプロデューサー、ディレクターはライダー時代こういう映像ばかりを残していたから、この手のデンジャラス感が好きなんだろうね。あいかわらず滑っているというより、落ちているよう映像は、ヤバ過ぎ。実際ライダーも「こんな怖いこと早く終わらせたい」と語っているほどだから。

この後も興味あるパートばかりで、どこをチョイスしていいのか困るけど、一応、ポイントを抑えておくと。

女子では唯一リアン・ペロッシが登場!彼女は、女子でプロライダーとして成功したライダーとして、世界の女性ライダーにリスペクトされている存在。それだけに必見。

またSandboxでもお馴染みのアンドリュー・ジーバスが、スタンダード・フィルムまで昇華し、エグいジブ映像を見せてくれる。

そして、DCの中ではトースタインとライバル的な存在のチャズ・グルデモンド。大会キッズ的なイメージはあるけど、ストリートレールなど、その他、興味深い映像をたくさん見せている。後半のハイライトシーンだ。

あと編集観点からおもしろい見せ方をしているのは、エリック・ジャクソンの冒頭。バックカントリーのジャンプでやたらに失敗しているシーンが出る。こういうコケ映像は、この後にメイクシーンがあり成立するものだ。その他クラッシュシーン集ぐらいにしか使っていなかったものだけど、エリックのトーク、憤り感などを出して、見事ストーリーに組み込んでいる。これまで捨て映像的だったものを、うまく利用している点で注目。

ところでスタンダード・フィルムと言うと、國母和宏が出ていたけど、今年はBurtonビデオに専念したためか、登場なし。その点、日本人としてはっちょっぴり残念。

だけど、さすが大御所レーベルだけあって、その内容たるや王者の風格。間違いなく、お腹いっぱいになっちゃうビデオだね。普通に考えたら、マックダウなき現在のフィルムシーンではトップランナーであり、そういった意味でもマスト買い作品!

出演ライダー:
Torstein Horgmo、Eric Jackson、Mark Landvik、Andreas Wiig、Jason Dubois、Andrew Geeves、Ben Lynch、Chas Guldemond、Leanne Pelosi、Seb Toots、Lonnie Kauk、Xavier Delerue

プロダクション:Standard Films http://www.standardfilms.com/
国内販売代理店:ビジュアライズイメージ http://www.visualizeimage.com/

 

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