【最新DVD感想記】 GiRL – GiRL 製作委員会

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このコーナーは、dmkフサキ編集長による最新のスノーボードDVDの視聴感想記です。 ご購入の際にご参考ください。

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本日からスタートするDVD視聴感想記。
まず最初に紹介するのは、田中幸が、初めて本格的にプロデュースした注目のガールズ・ムービーGiRL。

この作品は、シモンのハウツー・ビデオVitamin JIBで僕と共に仕事をしたアキがディレクション、編集をした作品。当時からアキが作った作品は、海外作品のようなレベルだ、という評判の高さがあったが、今回はハウツーではなく、ライダー本気の映像が並ぶ作品にトライということになる。
アキは、自分にとっては長年の盟友という存在だけど、そこはこのへんの感情抜きにこれまで通り、自分が思った素直な感想をビシっと述べていきたい。

まずは、画の作りがとても丁寧で、まるで海外作品を観ているかのような気持ちになる。これまでガールズ・ビデオであまり見られなかったようなクオリティの高さをすぐに感じた。

冒頭を飾るのは、田中幸。主にストリートシーンでの映像だ。サチのパートはよりリスクが高いストリートのシーンが多く、この攻めっぷりにベテランの味を感じる。
レールをやるようなスノーボーダーならご承知だと思うが、ストリートの映像を残すのと、パークでのジブの映像を残す差は、ひじょうに大きい。ケガのリスクも高いし、1つの画を残すための環境作りなど、様々な大変なことがある。そういった意味で、ここまで映像を残したのは、まさにリスペクトだ。

まだあまり名の知れていないガールズ・ライダーたちも大活躍だ。
道原風子のシーンは短いが、「こんなにジブがうまい子がいたのか!」と驚かせてくれる。あまりに短い映像で判断はしかねる部分もあるが、この子は、現在のジャパンガールズ・シーンで最もスキルがあるワン・オブ・ライダーだと思わせてくれた。

星野文香、加藤彩也香も、まだ見ぬ強豪感を漂わせる。
村井美萌砂は、将来の田中幸候補という感じで、華やかさを感じる。まだ線が細い印象はあるが、来年さらなる成長を見せてくれるだろう。

佐藤夏生も、実力者ぶりを見せてくれる。彼女の現在のホームであるカナダのブラッコムを元気に滑っている姿は、見ていて気持ちいい。
彼女もまだ高校生という若さであるが、将来日本のガールズを背負って立つ存在になる可能性大アリだ。

清水美那は、このガールズの中ではサチに次ぐ知名度。そして、実力的にはトップクラスに入るだろう。フリーランはもちろん、パークの滑りもうまいので、今後はストリート・シーンなど、よりアート的な画作りに期待が掛かる。

最後、終わったかな?と思いきや登場するのは、まだ小学生のみやびちゃん。あいかわらず大人顔負けのスタイリッシュなジブ・テクニックを見せてくれる。年齢に関係なく、大人ライダーに入っても、ガールズ中のトップの滑りだ。

全体を観て、短く感じた。つまり、とてもよくできていたので、時間が短く感じたのだ。
音楽もこのビデオに合った選曲だと思ったし、とてもいい。各パートをつなぐブリッジも良し。映像作品のクオリティも高く、昨日スノーボードを始めた人でも楽しんでいただけると思う。キャッチコピーにあるように、まさに非現実の世界に誘ってくれる作品だ。

欲を言えば、もっとライダーたちの高いスキルを観たかった!
きっと来年は、今回出演したガールズたちがさらに成長した姿を見せてくれるに違いない。
こちらの勝手な希望としては、海外実力派ガールズ・ライダーも登場させ、ぜひグローバルに販売してほしい!それほど将来の可能性において秘めたと言える作品だった。

出演ライダー:
田中幸・清水美那、道原風子、星野文香、加藤彩也香、佐藤夏生、村井みもざ、鬼塚雅

本編収録時間:32分
税込価格:3,990円
プロデューサー:田中幸
監督:松澤聡比古×TOMO
制作: 「GiRL」製作委員会(happy☆project × CAMSIDE Co.Ltd. × cocosora)
販売:チャンピオンビジョンズ株式会社

 
http://www.girl-snowboard.com

 

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