【教えてコーチ!】動画を撮りました。アドバイスお願いします!

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DMKのコーチング企画でいつも大活躍している高石周コーチによる新コーナー、「教えてコーチ!スノーボードなんでも相談室」。 すでに公開されている掲示板から、興味あるトピックを抜粋でご紹介。 今回は、ジュニア世代のママからの質問。大人でも参考になる解答です。

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質問者: ショーンホワイトママ

お世話になりますm(_ _)m”
先日の動画を送らせて頂きます。


広島にある施設でキッカーは、7mキッカーのみの施設になります。
途中撮影ポイントによって、スピーカー前になり、急に音が大きくなります。編集しきれておらず、ご迷惑をお掛けいたします。
お気をつけて再生ください。
どのような角度から、どのポイントでの映像があると良い・・・等、撮影時のアドバイス等もございましたら、教えて頂けると助かります。

5月の予定は、2m・6m・10mのキッカーのある”福岡キングス”に1度、今回の動画の施設”Airjam hiroshima”には2度の計3日程練習する予定です。
その他、平日はスケートボードを練習しています。

以上、お忙しい中お手数をおかけいたします。
お時間のある時にご確認頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。

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動画拝見しました!
よくこんな体でこのサイズを飛びますね!
大したもんです!

早速ですが気になったところを少々。

① 上半身
滑り降りる際の上半身(胸)の向きが前過ぎますね。
こういうスタイルで滑る人も多いですが、バインディングの角度と胸が開いている角度を比較してみてください。
子供はまだ体が柔らかいので対応しますが、これだけ捻ると各関節への負担が大きくなります。
この立ち方で一番痛めやすいのは後ろ足首(外側のじん帯)。
次に後ろ足のひざ(内側じん帯)。
この立ち方だと自然と後ろ足加重が強くなりますので、後ろひざへの圧力も強く、最悪は半月版が傷つく可能性も否めません。
こういったところはスポーツ整形の医師に相談してみてください。
体に優しい自然な立ち方が好ましいです。
例えばバインディングのつま先が向いている方向に胸が向いていれば自然です。
しかしながら進行方向に胸を向けたほうが、普段の歩行状態に近いですので、よりバランスもとり易いです。
ということでこれらの真ん中を取ったような胸の向きにするのが最良と思いますよ。
簡単に言うと「斜に構える」感じです。
ついでに前を向きすぎると、ジャンプを飛んで空中に出た時に腰と板が付いてきて空中でスピンしてしまいます。
またこの強い捻りの影響で、下半身が回らないように抑えておかないといけないと想像します。
つまり体幹筋が複雑に余計な力を入れており、足場を作りにくくしていると考えます。
「体」だけでなく「技」の部分でも斜に構えるのは好ましいことになります。

② ジャンプのサイズ
このサイズしかない施設だったようですね。
仕方ありませんが、まだアプローチを滑り降りることで精一杯で、抜け、空中、ランディングに集中する余裕がないようです。
その証拠に、飛んだ後は毎回空中バランスが変わっています。
「飛ばされている」という状態ですね。
アプローチも板がふらつくことが多く、つまり「足場」が作れない(余裕がない)状態ですね。
かなりギリギリで攻めているんでしょうね。
大した勇気です!
しかしながらこれで雪上に出ても、その内アプローチに余裕は出てくるかもしれませんが、抜け、空中、ランディングの感覚は身に付かないまま飛ぶことになります。
大きなジャンプは飛べる!と勘違いせず、抜け、空中、ランディングでタイミングやバランスが合わせられるようになることが重要です。
小さなジャンプで上等ですから、この「アプローチ、抜け、空中、ランディング」という4つのパートを順番に安定させていきましょう。
大きなジャンプは、毎回その日の最後にでも数本挑戦できれば十分ですよ。

今月の予定を見る限り、この施設にはもう2回行かれるんですね。
少々危ない感じがしますが、やるなら滑り降りる姿勢(胸の向き)を意識させて、アプローチでは抜ける瞬間までじっとその姿勢をキープさせてください。
変に動くことで作れていない足場が不安定になります。
下半身はどっしり(がっちり緊張させて)、上半身(肩&背中全体)はリラックスです。

ジャンプに向かう時はジャンプの抜ける部分をだけを凝視しがちですが、それは恐怖の対象が近づくことで余計恐怖を増幅させます。
目線はただ自分の5M先に置きながら滑り降り、気が付いたらジャンプの抜けが目の前にあった、という状態が心に余裕を持たせるはずです。

この7Mのジャンプ台ではこれだけを意識して練習してください。
アプローチのパートをどれだけ安定させるかで、その後の抜け、空中、ランディングは大きく安定することになります。
アプローチの練習はそれほど重要なんです。

福岡kingsでは2mもしくは6mで抜け&空中の練習ができると良いですね。
当然ながらここでもアプローチが安定しないのでは抜けも空中も考えることはできません。
アプローチで板にふらつきがなく、本人に気持ちの余裕があれば(恐怖心がなければ)抜けのパートに入りましょう。

<抜け>
このパートでは3種類の抜けを練習することができます。
① 素抜け
つまり何も動かずアプローチ姿勢を保ったまま自然と飛んでいくものです。
抜けテクニックファーストステップです。
② 徐々に立ち上がる抜け
ジャンプ台の反り上がりが始まるところから、少しずつひざを伸ばしていって脚力ではなく自然の力(ジャンプ台が下から持ち上げる力)を利用します。
下から持ち上げられる力に対して反発するように足を突っ張る感じです。
高めの姿勢から伸び上がり、抜けの瞬間で足が伸びきる感じが好ましいですね。
③ オーリー抜け
上級編です。
これは今月やる必要はありません。
むしろ相当うまくなるまで考えなくても良いです。
しかしこれができると最高レベルであることを知っておくと良いですね。
こういう風に考えください。
ジャンプ台のエンドに赤い大きなボタンが設置してあると想像してもらいます。
そのボタンを押すと下からバネが出てきて上に跳ね上げてくれます。
しかしそのボタンを押すのは後ろ足です。
これはテールではなく後ろ足です。
テールを意識して跳ねようとすると大抵あおられて後継に転んでしまいます。
後ろ足でボタンを押すのも、腰が後ろ足に乗りながら、上半身は前足にかぶせた状態が最良です。
もちろんセンタースタンスでもOKですが、今後のトリック習得を考えるとこの「腰が後ろ足の上、上半身は前足にかぶせる」立ち方は大変有効になってきますよ。

撮影もご苦労様です。
今のレベルであれば今回のようなアングルで十分ですよ。
スケートボードはどんどんやってください!
立ち方はスケートでも練習できますしね。
また結果報告や質問お待ちしておりますね!

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