文:高石 周
先回の「フリーライディング」の続きです!
今回は「フリーライディングにおける滑り方」を考えていきましょう。
フリーライディングというジャンルにはどんなライディングスタイルが含まれるのでしょう?
意外に考えませんよね。
● パウダーライディング
● コース脇のサイドヒットや段差のジャンプ(ポコジャン)
● ツリーライディング(林の中)
● コブライディング
● きれいに圧雪された斜面でのターン
● グランドトリック
日本ではできないこともありますが、こんなところでしょうか?
以前「HEART FILMS」のライダー皆さんと滑ったことがあります。
そして皆さんさすがフリーライディングが上手かったです。
そしてひとつ発見したことがあります。
みんな似たような「なめる滑り」だったのです。
上半身がぜんぜん上下せずに、下半身だけが雪面を舐めるように滑っていくのです。
なぜみんなこんな滑りなのか?
まず一緒に滑っていて分かったのは、彼らの滑りはどの斜面に行っても対応できていたということです。
要するに上記したフリーライディング環境において対応していたということですね。
このスタイルは、「HEART FILMS」ライダー皆さんが一緒に滑る中で互いに影響されたことも考えられますが、おそらく「HEART FILMS」ライダー皆さんは、このような様々なフリーライディング環境を滑る中で必要なライディングスタイルを探した結果、このターンスタイルに至ったのでは、と想像しました。
ということは、この滑りはフリーライディングの万能薬と言えますね。
ではどんな滑りなのか、今一度よく考えてみました。
仕事上、インストラクターを目指す人たちにカナダのターンメソッドを教えることが多いのですが、どう見ても「HEART FILMS」のライダー皆さんの滑りはそれに当てはまりません。
そこでただただ自分も真似してみて気付きました。
ああ、これは「抱え込みターン」だ!
カナダのターンメソッドでは「Down Unweighting」と言います。
さて、自分もよく考えてみれば状況に合わせて「抱え込み」をやっているのですが、根本的に「立ち上がりターン」=「ターン」という頭でしたから、本当に気付かなかったのです。
その後よくよくスノーボード自体を振り返ってみると、この「立ち上がりターン」、要するによくイメージされている「正しいターンの形」を使用する機会というのは、圧雪されたきれいな斜面くらいで、その他にあまり使用機会は思い当たりません。
そして、ここウィスラーの様々な斜面環境を持つ大きな山では、むしろこの「抱え込みターン」を必要とする場面がほとんどだと、今更ながら気付いたのです。
日本ではともかく、ここカナダでは「立ち上がりターン」を使う場所は非常に限られています。
ということで、インストラクターになりたい方以外で、中級者レベル以上の方はこの「抱え込みターン」をもっと練習した方が良さそうですよ。
スノーボードそのものの幅を広げる為には必須科目です。
安心してください。
私の現場では中級者レベルのスノーボーダーでも「抱え込みターン」を習得する事ができ、そして明らかに滑りが変わった、安定したとフィードバックをもらってます。
(続きはここちらから→http://sportscoaching.blog72.fc2.com/blog-entry-926.html)
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