【コラム】JSBA

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文:齋藤 稔

今更と思う方も多いと思うが、今回はあえてJSBAの話です。と言っても今回はその中のほんの一部分「公式用具」についてです。JSBA競技者登録をしてJSBAの大会に出たことのある方なら間違いなく知っていることなのですがJSBAの大会にはJSBAが認めた公式用具でないと大会に出場することすらできません。かりにこっそり出場しても上位に入った場合など成績が良くても失格となってしまうのです。

今期の公式用具リストを見ると新規参入のブランドもあれば撤退したために「ユーザー保護のため今期のみ公式用具に認定」されているブランドもあります。はっきり言って訳がわからないのはこの基準です。間違いなくJSBAという団体に公式用具認定のための料金を払って公式用具に認められているのだと思うのですが、果たして今現在そんなことをやっていてスノーボードの発展につながるのか?答えは当然「NO!!」。

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スノーボードはもともとフリーな精神をもった遊びとして誕生しました。そのフリーな精神は誕生以後全てのスノーボーダーに受け継がれておりスノーボードの最も基本となる部分です。「気持ちよくFUNなこと」これと全く正反対なのがJSBAのやり方と言われても反対できないでしょう。例えば腕試しにJSBAの大会に出てみようと思っても登録費に7千円。エントリー費に8千円。その他に交通費やリフト代を払っての参戦です。さらに追い打ちをかけるかのように「公式用具の使用制限」が付いているのですから多くのユーザーからJSBAの大会を敬遠されても仕方のないことなのです。

今の日本の経済状況を考えるなら公式用具の認定は全く意味のないことです。レギュレーションで安全性や平等な条件などの面から用具の規定があるのとは根本的に違い「うち(JSBA)に金払う気がないならうちの縄張りにはいれないよ」という、ひじょうにに利己的でユーザーを無視した考えが見えます。

もし真剣にスノーボードの発展を考えている団体であるならばそろそろ全面的な見直しの時期に来ているのです。多くのユーザー・ライダーから言われている「JSBAは金儲けしか考えていない」と言った批判をJSBAに関わるみなさんは真摯に受け止めるべきではないでしょうか。

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