文:飯田房貴
またまた、出てしまいました!日刊ゲンダイのお粗末な茶番スノボニュース。『大麻栽培で逮捕 元スノボ王者の悲しき転落人生』。
以下、リンク。
http://nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/151190/1
記事の内容を拝見すると、元スノボ王者であった石橋一さん。その職業であるプロ・スノーボーダーというものは、賞金で稼ぐことは難しく、スノーボーダーの生活は過酷というもの。
確かに、プロ・スノーボーダーが生きていきためには大変なんだけど、その切り口がお粗末。
一部のプロ大会シリーズに焦点を当てて、それがあたかもプロ・ライダーのすべてというふうに伝えているのです。
だけど、みんなも知っての通り、スノーボードの大会ではスノーボード協会が行っているもの以外で盛り上がっているものが多く、それ以外にでもプロの滑り手として、ビデオで活躍している面が広いというのに。
そうしたことはまるっきり無視して、狭い一画面しか見ていないお粗末の内容。
記事では、以下のようにあるけど。
「プロといわれるスノーボーダーは全国に340人ほどいますが、一番高い賞金でも50万円ほど。去年は一番稼いだ選手でも賞金は170万円だといいます。ほぼ無収入の人も多い。五輪競技になった歴史も浅く、賞金だけで食べていける選手なんていませんよ」(スポーツライター)
本当にこのスポーツライター、どこまで知っているのか?
まあ、確実にスノーボードの事情を知らないレベルだよね。
でも、1つ気になるのは、日本のマスコミの1つの特徴として、スノーボードという彼らの脳ミソでとらえどころがないスポーツが、どうも世間のはみ出しものにしたいというような流れ。例えば、今回の記事では、「スノーボードは、他のスポーツの尊さとは比較にならない遊び。そんなガキがほれ見たことか、って悪さをする。」というふうに持っていきたいような。
考え過ぎ!?
でも、オリンピックからの一連の報道を見ると、そういう流れに持っていきたいように思えて仕方ないのです。
まあ、彼らオジサン・スポーツ・ライターとしては、自分のレベルでは理解できないスノーボードが、急にオリンピックで台頭して来ておもしろくない感情が出ちゃったのかもしれないですね。
そう、考えれば、スノーボードも遂にそうしたスポーツ・ライダーのジャラシー・レベルにまで昇華された(?)、ということで良い傾向なのかもしれません。
どちらにしても、スノーボードに精通しているスマートな方は、「また、日刊ゲンダイのいい加減な記事が出たか。」という程度に、クールに受け止め、ここは熱くならずに受け流す方が良さそうです。