【コラム】平野&平岡 Wメダルの快挙も前途多難 !?

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コラム:飯田房貴

夕刊フジの電子版でZAKZAKで興味深い記事が掲載していました。

平野&平岡、“悲惨”スノボ界救うか Wメダルの快挙も前途多難
http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20140215/spo1402151453006-n1.htm

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また、フジテレビの新報道2001では、トランスの野上さん、平岡が所属するフッドの代表・山田さんが出演されたようです。
どちらのテーマも、今回の五輪でのスノーボード選手でメダル獲得したことにより、低迷するスノーボード界のけん引役になるのか、ということ。

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確かに今、テレビを付けていると、連日毎日スノーボードのシーンが流れます。
それは、五輪を特集した番組やニュース、さらにはコマーシャルまで。

実際、自分が主幹するこのDMKサイトでも五輪が始まってから、過去にないほどの訪問者数になりました。
男子のハーフパイプが開催された日には、19万ページビューを記録。単純に訪問者数とページビューは比べる対象が違いますが、僕は昨年ずっと一日に3000人から5000人以上の方に見てもらうにはどうしたらいいだろう?その試行錯誤の中でコンテンツ作りなど考えていたのに。すでに今年に入り1万を超え、さらに10万という数字を超えて、これはやはり五輪のお蔭で大きな流れが来たと感じています。

実際、ショップではこの流れがどのような効果をもたらすのか。
そのへんは、今週行われるインタースタイル、SBJの展示会で調査していきたいですが、みなさん何らかの風は感じているのではないか、と思います。

ZAKZAKの記事では、アナリストやPR会社のコメントは悲観的な内容です。

「市場原理からいえば、2人の活躍がそれほど大きな経済効果を生むとは考えにくい。フィギュアの荒川静香さんやゴルフの石川遼くんのような国民的ブームを呼ぶ可能性は低い」

「ちょっとやんちゃな若者がやるスポーツというイメージから脱しきれていない。競技の特殊性が商品価値を限定的なものにしている。もっと幅広い層からの関心を集めないと人気回復にはつながらない」

「スノボは、やはり広く一般に知られているとは言い難い。客層が限定されると、いくらメダリストとはいえ、CMにもイベントにも起用しづらいというのが正直なところ」

しかし、スノーボード界を30年間近く見て来た自分にとっては、こうした話題が出ることが嬉しいし、何より今回、スノーボード界からメダリストが誕生したことが大きいです。しかも、これまでのところ、日本人スノーボード選手が出場した全種目で入賞者が出ています。スノーボードが日本に誕生してから、今回の出来事は大きいです!

そこで思うのは、あの90年代スノーボード・バブル時代。
世間の80年後半のバブル時代とはズレるように、90年代初めスノーボードの大ブームがやって来ました。
あの時、僕はいくつか愕然する現場を見ました。

それは、ショップの売り場で店員さんが、ろくにバインディングにセッティング方法が知らなかったり。
スキー場のスノーボードのイントラが酷いレベルだったり。

例えば、あるインストラクターは、リフト降り場のところでヒステリックに怒鳴っていました。
「前向かなきゃダメだろー!」

初めてスノーボードやる方は怖くてしょうがないところがあるのに、そういう気持ちもわからずにギャンギャン大声を立てて叫ぶ姿に耳をふさぎたくなりましたね。しかもそのイントラの報酬を生むお客さんなのに。
また、あるスキー場では寒い中、一人のイントラが20人もの生徒さんを受け持ち、それでみんなつまらなさそうに雪上でお尻を付いて聞いていたり。

また粗悪なレンタルボードというのもたくさん見ました。

あの時、せっかくスノーボードを始めようと思った方が、そうした悪い要因により一日で挫折してしまったということも多いと思います。

だから、今、僕が伝えたいのは、あの時の失敗は二度としないように。
みんな苦しい時代に生きて来たからこそ、わかっていると思うけど、改めてそのことを声を大にして伝えたい。

そして、今後、ゲレンデではたくさんの初心者の方が再び来るかもしれないけど、その時には温かく迎えてください、ということです。

例えば、斜度の変化の下のところ、コースのど真ん中に座っている初心者ボーダーさんがいたら、「バカ野郎危ねえよ!」とかじゃなくて、もっとやさしく「そこにいると後ろから来る人とぶつかるので危ないですよ」と教えてあげてほしいですね。

とかく、横乗りの人は新しい方に厳しいところがあるので、温かく迎えてほしいなあ、と思います。

そして、業界全体でスノーボードの炎を燃やし続ける雰囲気を。
キャンプファイヤーの火が、燃え上がる前に1つ1つの小枝を入れていくように、一人ひとりの活動が今後のスノーボード界にとって大切なことだと思います。

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