文:齋藤 稔
掲示板でバートンの話が盛り上がっているので今回はバートンについてです。
最近はバートンの天下と言ったイメージも薄くなり、ブランドごとに良いところ悪いところがはっきりとしていて、「とりあえずバートンを買えばOKでしょう」と言った感じは無くなってきました。でも依然としてバートンはトップブランドです。アンチバートン派がいるのは野球で言えばアンチ巨人がいると言った状況で、バートンはやはり影響力が強いのです。
ではなぜバートンがトップブランドとして君臨しているのでしょうか?理由は多くあります。トップライダーの在籍。長い歴史に裏打ちされた商品のクオリティー。補償制度などの充実。豊富なラインナップで誰でも自分にあった道具が選べる。など、ちょっと考えただけでもこんなにでてきます。最近では一時期の勢力が無くなったとはいえゲレンデに行って雪玉を投げれば必ずバートンの近くに落ちます。(これは言い過ぎかな?)ここ数ヶ月いろんな所にジェイクバートン(バートンの創始者)が露出して盛んにPRを繰り広げていますが、こういった広報活動の良さもバートンが売れる理由の一つでしょう。
アンチバートン派の意見としては、「高い」・「みんな持ってる」この辺が一番の理由じゃないでしょうか?僕もその一人です。同じクオリティーの物を低価格で提供してるメーカーも最近では少なくありません。業界の改革が進み、品質の悪い物は売れなくなりましたし、何より無くなってきました。この辺も「別にバートンじゃなくても…」の理由の一つですね。
僕は食わず嫌いでアンチバートンではありません。バートンに乗っていた時期もあります。だからバートンの良さもわかります。一番スノーボードの発展に貢献してきたのも知っています。だからこそバートン以外に頑張って欲しいのです。一社独占の状態をうち破り、良い意味での競争の状態になって欲しいと思います。もう数年したら、アンチバートンなんて話は無くなって、「俺はこのメーカーが好きだな」・「私はここに惚れてるのよ」と言った状況になって<特別なメーカー>と言ったイメージは無くなるでしょう。その時にこそバートンの本当の評価でできるんじゃないでしょうか。
「野球は巨人が強くないと盛り上がらない」よく耳にしますね。スノーボードはそうなってほしくはありません。バートン派・アンチバートン派なんて話よりも自分はここが好きなんだよ。と言えるそんなスノーボードになってほしいですね。