【コラム】ショップの選び方

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文:齋藤 稔

カタログ号もお店に並び買い換えを考えている人は、そろそろ気になるボードが出てきているんじゃないだろうか? カタログ号にはたくさんのショップが載っているし、「ちょっと見に行くか」という気持ちになるのももうすぐだろう。そこで今回は間違いなくお世話になるショップの選び方について。

僕がお薦めするのは「店から買う」のではなくて「人から買う」ことだ。これは別に友達から中古を譲ってもらおうというのではなく、しっかりした店員さんから買おうということ。長年付き合いのある行きつけのショップがある人は間違いなく担当の人というか仲のいい店員さんがいるハズだ。困ったときに助けてくれる心強い味方を作る。それが「人から買う」ということ。

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いい店の条件とは何だろう? 商品がたくさん置いてある。きれいで入りやすい店内。アフターサービスも万全。このあたりは最低ライン。僕はさらに一歩進んで「きちんとした店員さんがいる」ということもいい店の条件としてあげたい。たぶん初中級の人はまだ自分がどんな道具を使えばいいのか迷ってしまうことが多いと思うし、メンテナンスなどもよくわからない。そこで登場するのが「きちんとした店員さん」なのだ。例えばバインディングのセッティングがうまくいかない。だれに聞けばいいのだろう? もちろんこのホームページで聞いてもらえればアドバイスするけれども、そのアドバイスを元に自分でやらなければならない。これがいい店員さんがいれば「この間買ったんだけどセッティングがよくわからなくて・・・」など、その場で説明しながらセッティングをちゃんとやってくれるのだ。その時にネジがゆるんでいればきっちり締めてくれるし、ソールが汚れていればきれいにクリーニングまでやってくれるかもしれない。この他にも例えば「週末山に行きたいけど、どこが調子いいの?」「ターンがうまくできないけどコツってある?」「大会に出たいけどどうすればいいの?」などなど日々の細かい質問にも丁寧に答えてくれる人を見つければ、その冬のスノーボード・ライフはかなり快適になる。

ではいい店員さんはどうすれば見分けられるんだろう? 答えは「いろんな店員さんと話しをすること」。スノーボードって決して安い買い物ではない。だから少しでも安く買いたいと思うのは人の正直な心。でもしっかりしたお店はそんなに値引きしてくれない。でも値引きでお金を得してもアフターサービスがダメだったら結果的にはよけいにお金がかかってしまうのだ。場合によっては自分に全く合わない板を薦められシーズン中に買いなおしたり、つまらないシーズンを過ごすことにもなりかねない。だから買う前にいろんなお店に行って、いろんな店員さんと話してみることが重要になる。「アフターサービスは? セッティングはやってくれる? いろんな情報がある?」などなど店員さんと話してみて初めてわかることもたくさんある。その中で「この人なら大丈夫。この人と仲良くなろう」っていう店員さんが必ずいるハズ。その人を捜し出せればスノーボードの買い物はほとんど勝利したといってもいいくらいだ。

これがいい店員さん
1 商品の知識がしっかりしていること
ワックス一個からでもきちんとしたアドバイスができること。お店の板のことなら100%なんでも答えてくれること。あやふやに濁すようならその店員さんはモノをよく知らない。

2 スノーボードをやっていること
うまいかどうかはこの際どうでもいい。プロレベルの店員さんは探す方が大変。だから本気でスノーボードをやっていることが重要。実際にやっていなくても商品の知識は勉強で覚えられる。だけど、セッティングやワックスのかけ方などはスノーボードを真剣に取り組まないとわからないことが多い。

3 話を聞いてくれること
こちらの話も聞かないで押し売りしてくる店員さんはダメ。こちらの話をきちんと聞いてくれてその上でいっしょに選んでくれる店員さんがいい。

最後にせっかくいい店員さんを発見してもその人を覚えていないことには意味がない。できれば名詞をもらったり何度が足を運んで顔を覚えてもらおう。そうすれば自然と仲良くなっていろんなアドバイスをもらえるようになっていくハズだ。せっかく高いお金を払って買うのだからいい店員さんをみつけて、道具の他にアフターサービスと情報も買っておこう。そうすればスノーボードはもっと快適になること間違いない。

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