「スノースタイル編集長」に突撃インタビュー 敢行/池田 昌弘

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今回は私(MIHO)が最近何かとお世話になっておりますスノースタイル池田昌弘編集長に突撃インタビューをしました。スノーボード界の情報を握るメディア業界では今後の展望をどう見ているのか?また編集長ってどんな人?・・・など彼の人柄を含めたパーソナリティーあふれるインタビューです。

MIHO(以下M):スノースタイルの編集長は就任してからどれくらい経つのですか?
池田編集長(以下I):まだ未熟者で1年です。

M:雑誌に関わったのは、何年前ですか?
I:5年くらい前からです。当時は複雑な心境でしたね。もともとは自分自身がサーフィンをやっていたのでサーフィン雑誌希望で入社して編集をやらせてもらったのだけど(小さい声になる)、やっていくうちに、「好きなこと」が「仕事」になるということで公私を区別しないといけない部分や、(技術面や視点を)ライダーと比較してしまって、自分はあんまりサーフィンがうまくないのに、というプレッシャーが出てきたんです。そんな時に、上の人からスノーボード雑誌をやってみないか、という話をもらってスノースタイルと関わるようになりました。

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M:当時スノーボードにも興味はあったのですか?
I:そうですね。サーフィンの練習にもなるからちょっとやってみようかなっ、とは思ってたんですが実際ハマりましたね。始めたのは8年くらい前です。最初はスノーボードなんてカンタンって思っていたんですよ。でも、実際やってみたら転げまくっていましたね。だけど、5本目からパタッと急にできるようになったんです。それからは面白くなって、休みがある時は滑りに行ってます。もともとサーフィンをやっていたので、どちらかというとパウダーランが好きですね。

M:今はどれくらいのペースで山に行っていますか?
I:今のところ12月の最初の週から毎週のように行っていますね。天神平の近辺とか、シャルマン火打という町営のところにも行っていますね。そこはグルーミングとかあんまりできるようなところでないので、雪が降ってパウダーになると最高ですよ。

M:編集者の立場だと、自分が滑っていても冷静になって周りのスノーボーダーを観察するのですか?
I:う~ん、やっぱり仕事の時は荷物とかあるので、冷静にはなりまね。でも普段の時はハシャイで滑ってますよ。

M:今スノーボードでチャレンジしていることは何ですか?
I:今年はまだだけど、昨年はハーフパイプでトリックとか練習していました。まだ、あまりうまくないのですが。やっぱりケガが怖くて、なかなかおもいきったことはできないですね。今はバックカントリーに行きたいですね。山登りは気持ちいいです。音とかとてもきれいに聞こえてくる。

M:私、雪の音聞いたことあるんです。本当にシンシンシンって音が聞こえるんです。山っていいですよね。ところで、編集長はこれからどんなスノーボード業界にしたいですか?
I:やっぱり日本の一般レベルだとスノーボードはレジャー的ですよね。旅行とか何かのオプションにスノーボードがくっついているというような感覚が。まあ、それでもいいのかもしれないですけど、僕はスノーボードは本当におもしろいんだよ!ということを伝えていきたいです。あと、最近思ったことですが、サーフィンだと地域によってメーカーとか決まってくるんですが山も密着型になって、ギスギスした感じじゃないローカリズムが育つといいですね。そうなってくるとスノーボード界も個性豊かな感じになっておもしろいんじゃないかな。その山と自然を愛し、大事にする姿勢がスノーボードを奥深いスポーツにしていくと思います。

M:いろいろ改正案は出てきますね、これからはもっと。でも編集長自身はスノーボードの職場に移ったことで、あんまり(滑りに)行けなくなったりしませんか?
I:すぐに気づかされました(笑)。 でも、できるかぎり雪の上にいるよう努力はしてます。

M:スノースタイルの今後の豊富をお聞かせください。
I:最近のスタイルは個性が見えづらくなったということに反省しています。これからは他雑誌の内容とバッティングしないよう、個性的な記事を目指していきたいです。スノーボードは成熟期に入ったということがあって、こうしたらこうなる、みたいな経験値で判断しているところがある。だからこれからは原点に戻って発想や視点を変えてみることも、もっと真剣に考えていきたいです。あと、できるだけ広範囲でスノー・スタイルを買っていただけるように、スノーボードの楽しみ方をわかりやすく提供していかないとダメだと思っています。ずっとやっているとどんどんマニアックになっちゃうので。実際、雑誌を買ってくれている人の大半は、周りにスノーボードに一緒に行ったり、教えてくれたりする友達がいなかったりで雑誌から情報を取ろうと思っている人が多い。そういう人たちのためにも、レベルが落ちたと言われても、ダサくなったと思われても、読者のためにみんなのためにやる!というスタンスで頑張ります。

M:うーんうーん(無性にうなずきながら)、とても感動しました。最後に編集長の夢を一言お願いします。
I:「働かなくても食べていける生活」

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