ニュージーランドのカドローナで行われたワールドカップは、まさにジャパン・フィーバー。日本人選手が大活躍!!
女子で大江光2位!
男子では、平岡卓が2位、青野令5位、今井郁海6位!そして片山來夢はワールドカップ初優勝を成し遂げた!
(日本チームの団結力の元、ライブがW杯初優勝の快挙!!)
大江光は、一本目から絶好調だった。
女子では、誰よりもスタイリッシュの決めるトリック。
優勝こそ中国の蔡雪桐(CAI Xuetong)に奪われたが、フロントサイド720、最後のランではスイッチからのアンダーフリップも決めて、縦横トリックでバリエーションをうまく見せた。
もし、優勝候補のケリー・クラークが本来の実力通り3本中、1本でも決めることができていたら2位は難しかったかもしれない。それでも、大江のスタイルは、女子の中では抜群で将来の成長を感じさせるのには充分。
今後は900も繰り出して、さらなる上昇を期待したい。
女子で3位に入ったフランスのソフィー・ロドリゲスは、女子では唯一のバックサイド900を決めている。
通常、900はトゥサイドで蹴れるフロントサイドの方がやり易く、ヒールから抜けるバックサイド900はひじょうに難しいトリック。
それだけに今回、女子の中では最も光っていたトリックだった。
結果だけ見れば、日本人男子で一番下となってしまったのが、今井郁海だが特に1本目、1080コンボやダブルコークを加えたランはひじょうに迫力あった。今回は6位という結果だったが、次回はやってくれそうな予感。
青野令は、すべてのランが不完全燃焼だったように見えた。
1本目のフロントサイド1080、キャブ1080を織り交ぜながら、うまくまとめたが最後の方で着地がボトムに流れてしまい、本来ならもっと高難度のトリックを決めれるように見えた。
2本目の失敗ランの後、3本目は、フロントサイド1080→キャブ1080→フロントサイド900→バックサイド540→フロントサイド1260というルーティーンだったが、惜しくも最後のエアーで転倒。もし、あれが決まっていたら、表彰台に乗れていたのではないか、と思われた。
平岡卓は、最後の最後に大逆転ランを狙った。
1本目、2本目が失敗に終わり3本目のラストに賭けたラン。
フロントサイド900→バックサイド540(超スタイリッシュに決める!)→フロントサイド・ダブルコーク1080→キャブダブルコーク1080→フロントサイド1080を見事に決めた。
このランが終わった時点で、優勝してもおかしくないと思ったが、片山來夢に一歩及ばなかった。
男子でクリスチャン・ハーラーに次いで2番目の滑走となった來夢(ライブ)。
その1本目のランが、結局この日の男子最高ランとなった。
ルーティーンを振り返れば、
フロントサイド1080→バックサイド・ダブルコーク1080→フロントサイド900→バックサイド900→フロントサイド1080ダブルコーク。
回転数の多さで他を圧倒。
また高さも抜群でラン全体から勢いを感じた。
25歳となった青野令は、結果こそもう1つだったが、その実力者ぶりは健在。失敗ランに終わったランでも果敢にフロントサイド1440を狙っている。その後の世代を引き継いだ平岡卓はあいかわらず強いところを見せた。そして、新たなスター片山來夢が誕生、今井郁海も素晴らしかった。
女子の大江光も含めて、日本ハーフパイプ勢はチームとして、ひじょうに力を付けている。そしてスタートからの雰囲気を見ても、ひじょうに良いチームワークを感じさせた。この後のワールドカップでもきっとジャパン・フィーバーを起こさせてくれるに違いない。
そして、忘れてはいけないのは、ソチ金メダリストのユーリ・ポドラドチコフよりも片山、平岡が上に行ったこと。
2年後の五輪に向かって、また新しいムーブメントを起こしているハーフパイプ決戦となった。
FIS World Cup / Cardrona(NewZealand)
Mens Halfpipe Results:
1 Raibu Katayama(JPN)
2 Taku Hiraoka(JPN)
3 Iouri Podladtchikov(SUI)
5 Ryo Aoni(JPN)
6 Ikumi Imai(JPN)
Womens Halfpipe Results:
1 Xuetong Cai (CHN)
2 Hikaru Oe (JPN)
3 Sophie Rodrisuez(FRA)