目指すはグローバル基準の世界トップレベルのガールズ・ライダー!
そんな佐藤夏生が、この春もウィスラーに帰って来て武者修行している。
本日、撮影されたばかりの写真と動画と共に、彼女の近況をお伝えしよう。
Photo & Video & Report: Fusaki IIDA [email protected]
今季の夏生(ナツキ)は、いくつかの得意技にさらに半回転(180度)加えることに成功した。
例えば、フロントサイド900、スイッチバックサイド720など。
さらにキャブ・アンダーフリップ540は、これまでよりももっと大きなキッカーでメイクできるようになり、巨大キッカーでバックフリップ(ワイルドキャット)もメイクっている。
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以上のようなトリックをよりメイク率を上げて、スタイルを磨いていくのがこの春の夏生のテーマだ。
今日までのところ、ブラッコムのパークは連日、晴天に恵まれていた。しかし、あいにく今日は曇り空。こうなると、巨大キッカーでのエアーは視界が悪くなり感覚に頼るしかない。連日のトレーニングで疲れも溜まっていると判断した夏希は、巨大キッカーを試しで一発飛んだ後は、ジブメインでライディングすることに切り替えた。
夏生とウィスラーでいっしょに撮影するようになったのは、まだ彼女が17歳の時だ。その時すでに男っぽいスタイルだったが、あれから3年、さらに夏希は力強いライディングになっていた。蛇腹アイテムでおもいっきり体をシフトさせたり(以下、動画参考)、ステールフィッシュも両ヒザを引きつけてしっかりとスタイルを作る。
どんどん撮影に挑むスピーディな感覚は、まるで男子ライダーと撮影しているようで気持ちいい。たまにカメラマンのセッティング時間お構いないにガンガン滑ったり、ドカーンと高速で飛ばしてリフトで待っている姿などは、さながら女版・布施忠と言った感じもあった。
夏生は、元々、ウィスラーの高校に通っていたし、また昨シーズンはカナダのFIS大会でも優勝していることから、この時期滑ってるローカルのガールズ・ライダーやカナダのナショナルチームの選手にもよく知られている。ちょっとボーイッシュで強いイメージがある夏生は、彼女たちの憧れのライダーにも見えた。
気になるオリンピック出場の方は、まだ諦めていないとのこと。
現在、日本のナショナルチームには所属していないが、昨季カナダのプロ戦での活躍は、周囲が認めるところ。
「以前、天池いずみさんが、グローバルなメジャー大会で活躍し、世界に知られるようになったけど、現在はそういう日本人のライダーが出ていない。自分は天池さんのように、グローバル基準の世界トップレベルのガールズライダーを目指しています。」
そう語る彼女は、五輪というのは1つの目標で、さらにその先に大きな目標があるように見えた。
まだ二十歳の佐藤夏生。その先にあるのは、X-Gamesでの活躍、さらには2018年での平昌オリンピックにあるようだ。