明後日から1週間トルコで開催されるFIS会議(名称:FIS Congress in Antalya)で、スロープスタイルとチーム・スノーボード・クロスが次回、ロシアで開催される2014年ソチ五輪に正式種目として採用される方向で話されることになった。
新しい競技が、オリンピック種目に採用されるためには、五輪前に2つの世界選手権を行わないといけないとのことだ。そこで、今回トルコで行われる会議では、その日程について話し合われる模様。
FIS(International Ski Federation)としては、五輪種目として採用されるために、2つの世界選手権を準備しておきたい、という思惑だろう。
ジャンプやジブ・アイテムなどが複合したスタイルを争うスロープスタイルは、スノーボーダーにはお馴染みの種目だ。
これまで、ハーフパイプ種目には登場できなかったビッグ・スターたち、トラビス・ライス、トースタイン・ホグモなど登場することもあり得るだろう。
ちなみにシモン・チェンバレンも「スロープが五輪種目になったらチャレンジしたい!」と言っていただけに、充分、出場する可能性はある。ソチ五輪の時には、シモンはまだ28歳なので充分に若い。
チーム・スノーボード・クロスは、知らない人も多いだろう。
この種目は、2人ペアが1チームとなり、他のチーム(国)と争うというもの。すでにFISのワールドカップでは採用されている種目だ。
通常のスノーボード・クロスのように、まずは4人同時にスタート。そして、最初の人がゴールすると、上で待っている次の選手のゲートが開き、スタートするというもの。
この種目は、1つの国に2人、強い選手がいると有利になる。一人だけ強い選手がいても、もう片方のパートナーの実力がないと、勝つのは難しい。
現在、クロスの選手が抱負なところは、アメリカ、カナダ、フランスなど。
そういったことから、アメリカのスキー、スノー協会(名称:U.S. Ski And Snowboard Association -USASA)が、正式種目としてプッシュしているようだ。
現在までのスノーボード種目は、ハーフパイプ、パラレル・ジャイアント・スラローム、スノーボード・クロスの3種。
それに今回話し合われるスロープスタイル、チーム・スノーボード・クロスが加われば5つの種目になることになる。
五輪種目が多くなるというこは、スノーボードというスポーツの発展には、良いことには違わない。しかし、どんどんと商業主義の五輪に巻き込まれるスノーボードが、これまで築き上げたカルチャーを壊さないか、心配な面も。