
まだ17歳。カナダ・ウィスラー在住で日本スノーボード界の新兵器とも言われる小川リョウキが、世界を代表するスーパースターのトースタイン・ホグモと夢のセッションを実現させた。
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リョウキがトースタインと夢のセッションを実現させ、最後は仲良く記念撮影。
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トースタインは、昨日、ずっとジブ・ラインを流していたのだが、どうしてもダウン・フラットのレールで決めたいトリックを決められないでいた。そのトリックとは、スイッチバックサイド180インからキャブ・アウト。
そこで業を煮やしたのか、ハイクアップを繰り返して攻めたのである。撮影する者は、本記者のみ。トースタインとはまだ名の出ていない頃からの付き合いだが、こうしてマンツーマン撮影するのは、久しぶりだ。あいかわらず小気味よい早さのハイクを繰り返し、無尽蔵の体力ぶりを見せてくれる。
トースタインは、3度目のトライで早速決めて、さらに様々なトリックにチャレンジしていった。
そんな中、割り込んで来たのは、リョウキだ。
リョウキは、現在Camp Of Chamipionsのソルティーマン(注:コース整備の塩撒き係)のワークをしながら、毎日、COCで滑っている。この夏も休んだのは、たった2日間だけという熱の入りようだ。
トースタインの熱とリョウキの熱が重なり、ダウン・フラット・レールはヒートアップしていった。
リョウキがやったのは、バックリップ・フロントテール、バックサイド180インからのリバースでバックサイド180アウト、バックサイド270イン、スイッチキャブ180インからの5-0、スイッチバックサイド・ノーズなど。
トースタインがやったのは、バックリップ・フロントテールのレギュラーとスイッチ、そしてスイッチバックリップ270アウトなど。
トースタインは、リョウキの頑張りぶりを見て、同じトリックをやり合おうと声を掛けたり、またリョウキにマンツーマンでアドバイスして、セッションを楽しんでいた。
そして、ハイクをするたびに、記者にも声を掛けてくれた。
「この感覚、久しぶりだ。おもしれえ!」「今度はスイッチ側もやるよ。」など。
まるで子供のように目を輝かせながら、ハイクをしてはトリックにトライするトースタイン。それは怪物という姿ではなく、無邪気に遊ぶ少年のような姿に見えた。
僕たちは、結局、この日、誰よりも遅くまでブラッコム・グレーシアに残り、セッションと撮影を楽しんだ。
リョウキにとっては、最高の良い思い出となったに違いない。トースタインの刺激を受け、さらにこの夏、パワーアップするリョウキに期待大!
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同じトリックをやり合い楽しんでいたトースタインとリョウキ。さらにリョウキはマンツーマン・レッスンも! |
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左)リョウキには負けないぞ!とばかりにセッションに参加したダンくん(阿刀 暖)もカナダに来て確実にレベルアップしている。 右)調子を上げて来たシゲ(藤田一茂)は、巨大キッカーでフロントサイド720を決めた。 |
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左)天気は曇りだったけど、何かをやろう!ということでバックフリップで遊んでいたアツシ。 |