DMKのコーチング企画でいつも大活躍している高石周コーチによる「教えてコーチ!スノーボードなんでも相談室」。 すでに公開されている掲示板から、興味あるトピックを抜粋でご紹介。 今回は、スロープスタイルとハーフパイプの踏み方の話。なかなか興味深い話です。
質問者: T20
質問なんですが、スロープとパイプでの板の踏み方、乗り方は違うんですか? ショーンやピロイネンの滑りとホグモや セバスチャンの滑りは少し違うように感じるんですが。
言われてみれば違う気がしますね。
でもこの4人ともパイプは滑りますし非常に上手いです。
ですから「踏む」という意味では大差はないでしょうね。
でも板を走らせるテクニックはパイプライダーの方が強く意識しているかもしれません。
それがスタイルに出ていると言えば分からないでもないですね。
パイプの壁の反り上がりとキッカーの反り上がりは、どちらも落下方向に逆らうようにライダーを上に持ち上げますから、必ず同じ「踏む」テクニックが必要になります。
その「反り上がり」を利用して効率よく上に跳ね上がるほど、高く遠くに、そしてスピンも回しやすくなります。
パイプとキッカーの違いはその「反り上がり」の程度と、ジャンプからジャンプの間のアプローチの特異性です。
スロープのアプローチは非常にキレイなフラット斜面ですから、エッヂを立てずに真っ直ぐ滑るだけで良いですが、パイプのアプローチはフォールラインに対して真横、さらに壁に上がるほど進行方向は無理やり上方に向けられます。
非常に複雑な方向に滑って行くわけです。
ですからパイプのアプローチではそのエッヂホールドと板を進行方向に走らせるという両テクニックが必須なのです。
こういう特異性がライディングスタイルに出ているかもしれませんね。
と言っても例えばチャズもパイプは非常に上手いですし、外見だけでは種目によってのスタイルの違いは語れなそうですね。
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