【動画】スタンダード・フィルムズの歴史

スノーボードのムービー・シーンをリードして来たスタンダード・フィルムズ。その歴史を綴った作品『Standard Films – History of Snowboarding』がアップされているので、ご紹介しよう。

興味深い話は、制作者のハチェット兄弟は、元々ロック・クライミングの撮影をしていたということ。それが、スノーボードの撮影をすることになった、というコメント。
また、あの人気シリーズとなったTBシリーズのパート2で、これまでバックカントリーのような撮影主体だったのが、マックダウ・プロダクションズのライダーを加えてフリースタイル色も加えて映像をミックスさせたこと。それが、スタンダード・フィルムズの源流となり、今季リリースされた作品ブラック・ウィンターのように、バックカントリーの急斜面ライディング映像から、フリースタイル色が強いキッカーやジブ映像を見せているのである。

ジム・リッピーのクリフ・バックフリップ。テリエ・ハーコンセンの鮮やかなトゥイーク。ケビン・ジョーンズのフロント10、ノア・サラスネイクのバックカントリーでのパウダー・ランなど、今、見てもまったく衰えないどころか、当時のライダーたちのフリーランのうまさに改めて驚かされる。

そして何より、凄かったのは、540を回すことが憧れのトリックだったという時代に、このようなスーパースターたちがいたこと。今ほどうまいライダーがゴロゴロいるような時代でなかったから、その衝撃たるやハンパなく高かったのだ。道理で90年から世界的に急激にスノーボードが人気が出たわけである。
90年のバブル崩壊後もスノーボード市場だけは逆に人気が急上昇した背景には、こうしたスノーボードという新しいスポーツ文化が、当時の若者たちの心をつかんだことにあったのだ。スタンダード・フィルムの歴史を見ていると、そういうことを改めて認識させてくれるし、またそのような文化を伝えて来たスノーボード・フィルムプロダクションズの功績は大きい、と思わずにはいられない。
また、あの当時から、常にトップ・フィルム・プロダクションズとして活躍し、今なおトースタイン・ホグモなどスーパースターを起用して、この世界のリーダー的な役割をする仕事ぶりには、本当に頭が下がる思いだ。

「毎日やることじゃない。人生で一度あればいい。」という死を賭けたような超シュートな壁のようなところを滑るトム・バートの映像は、今見ても驚愕してしまう。
その他、ヨハン・オロフソン、ジェレミー・ジョーンズなどの懐かしいの映像も拝める。


http://www.standardfilms.com/