これまでニュース・ページで10回に渡りご紹介して来た『動画やれば必ずうまくなる!楽しいスノボ練習ドリル』。
今回は特集としてまとめて、未公開のドリル、あと2つと、完成形のカービングターンを加えてご紹介しょう!
Text: Fusaki IIDA
まずは動画をご覧になる前に、基本姿勢の確認をしたい!
基本姿勢というのは、その伝え手により雑誌のハウツー・コーナー等で違ったようにご紹介することがある。しかし、進行方向を見る、両手を適度に広げてバランスよく構える。また股関節、ヒザ、足首を曲げるということに関しては、ほぼ一致している。違っている部分としては、進行方向に上半身を開くか、自然に構えてスタンスに忠実に立つか、と言ったところだろう。
僕が考える基本姿勢の作り方は、とってもシンプル!
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まずは、その自分のスタンスに忠実な形で立つ(写真1)。
次に足首、ヒザ、股関節を曲げる(写真2)。
この時、太ももやふくらはぎの筋力がないと、上体を起こすような姿勢が取り難い。特に筋力がない方は、お尻が出やすい。お尻が出ていると、ヒザの曲げが弱くなってしまいがちなので、極力、背中を伸ばすような姿勢(注:かと言って完璧に伸ばすことはない)、上体を起こすようにしよう。
こうした正しい姿勢を作る習慣により、スノーボーダーに必要な筋力がアップし、基本姿勢はより強化される。
そして、あとは進行方向に目線を向けるため、首を前方へ捻る(写真3)。
基本姿勢は、より骨格に自然な形で作ると良いが、首だけは視界確保のため、捻られた姿勢になる。
だけど、上半身を前に開くような上半身と下半身を捻る姿勢は、姿勢を高くした時や、抜重の時などで捻り戻り運動が生じて、うまくボードをコントロールできなくなるので、極力、気をつけるようにしよう。
だけど、以前の特集『私のスノーボード上達論(前編)』で伝えたように、進行方向に対して左右バランスが悪い初心者などは、上半身を前に捻る姿勢も有効になるので、その点だけは記しておきたい。
以上、基本姿勢を抑えたところで、動画コーナー、行ってみよう!
ジャンピング斜滑降 |
ドリル効果 基本姿勢の強化 |
ポイント 腰を折るとうまくエッジに乗ることができないので、上体を起こすようにしよう。 |
Jターン |
ドリル効果 過重、エッジングがうまくなり、カービングの質を高める |
ポイント フロントサイドでは身体を倒さないように気をつけること。 ヒザ、足首をしっかりと曲げて、フロントではヒザを雪面にくっつけるぐらいのイメージを持つといい。 |
オープンクローズドア・ターン |
ドリル効果 上半身の先行動作により、次のターンに入るきっかけがつかみやすくなる。 |
ポイント 大げさに手を先行させるようにすると、よりこのドリル効果を確かめることができるぞ。 |
前の手でライディング・ターン |
ドリル効果 ほのかな先行動作により、カービングターンがスムーズになる。 |
ポイント まるで手をボードのようなイメージを持つとうまくできる。 |
ホールドパンツ・ターン |
ドリル効果 より下半身を使う意識が高まり滑りが安定する。 |
ポイント 違和感がある練習でも続けることで効果が上がってくる。 |
バイク・ターン |
ドリル効果 外傾姿勢ができて、固いバーンでも安定するようになる。 |
ポイント 両肩ラインを斜面に対して水平に保つようにすること。 |
グラブ・ターン |
ドリル効果 アンギュレーション(外傾姿勢)作りの究極な練習方法だ。 |
ポイント 最初はグラブしなくても、グラブするように手を近づけるようにするといい。 |
ガーラント |
ドリル効果 なかなかうまくいかないターン前半をうまくカービングできるようになる。 |
ポイント まずはエッジの切り替えまでいかなくてもボードをフラットにするだけでも効果があるので、そこからやってみよう。 |
パタパタ |
ドリル効果 エッジの切り替えが早くなる。 |
ポイント 上体を起こし、前ヒザをハンドルのように見立て、素早く切り返していこう。 |
ジャンピング・スライドターン |
ドリル効果 過重、抜重をうまく使うこなせるようになり、急斜面もうまく滑れるようになる。 |
ポイント ジャンプする時に真上へ。ジャンプしたらすかさずエッジを切り替える。 |
ジャンピング・カービングターン |
ドリル効果 急斜面でも積極的に華麗にカービングで滑れるようになれる。 |
ポイント ジャンプしたらエッジを切り替え、そのままボードが行きたい方向に乗っていくこと。決して、切り替えた後にズラして方向付けをしないように。 |
目つむりターン |
ドリル効果 ターン中、自分の苦手な部分を知ることができる。またより感覚を研ぎ澄ますことができるようになる。 |
ポイント しっかりとイメージ作りをしてから挑むと良い。友達に協力してもらい何かぶつからないように声を掛けてもらおう。 |
最後にイメトレ用としてカービングターンを!