角野友基が、本当にとんでもないライダーになって来ました。
実を言うと、僕はちょっと冷静に見ていた面がありました。
あくまでもメディア的に盛り上がり要素を強めて、ニュースをアップしていた部分もあったのです。だけど、今回のUSオープンばかりは、大あっぱれ!ですよ。
見方としては、2点です。
まずは、角野友基は世界の3本指に入るビッグエアー(ストレート・ジャンプ)の選手とは認めていたものの、実を言うとスロープスタイルでは、まだ難しいと思っていたこと。
実際、角野選手がこれまで世界最高峰の大会では、勝ったのはビッグエアーでスロープスタイルでは表彰台に立っていません。世界最高峰の1発ジャンプを見せることはできても、ジブから連続でつながるジャンプとなるスロープ競技、そこには1つの壁があるのだろう、と推測していました。
ところが、どっこい。やってくれましたね。見事に良い方向で裏切って来ました。
今回の角野選手は、スロープスタイルで世界最高峰というところを見せてくれたし、この1620をコンボしたルーティーンは、まだ誰も達していない頂に到達してしまいました。
何度も言うけど、本当に凄いですよ。
もう1つの見方としては、現在のスロープスタイル男子の競争度です。
様々なスノーボードの競技があるけれど、今、これほど競争が激しくて熱いカテゴリーはありません。年々、トリックのレベルが上がっていて、そのトリック進化の早さはハーフパイプ以上だと思います。
また誰が優勝するか予測が難しいほど、ハイレベルの戦いが予想できるスーパーなライダーが集まる選手層。
つまり、そこで結果を出すのは、スノーボード全競技&カテゴリーの中で最も至難の業。
それが、今回この結果ですからね。
そして、もう1つ驚く点を挙げるなら、角野の進化です!
思い出してください、昨年のオリンピック。
彼は入賞してもてはやされたけど、当時はあれがいっぱいというところもありました。メディアは表彰台を期待して騒いでいたけど、チーム角野はまだまだ表彰台は難しいと思っていたハズです。そう、あの当時はまだ世界トップ10以内だったのではないでしょうか。
でも、もう世界のトップなんです!
ビッグエアーだけでない、現在のスノーボードの競技の最も熱い視線が注がれるスロープスタイルで!!
さらにもう1つ密かに思っていることを言っちゃおうかな。
もしかして、冬季五輪って、電撃的にビッグ・エアーを加えるのでは?なんて。
もし、そうなっちゃたら、次回の冬季五輪では、角野が2つの金ってこともあるでしょうね。
夢ではないレベル、もう本当、このまま頑張れば届きそうな凄い快挙が待っている。
ぜひ、みんなで応援したいですね!
あの時、「自分の子供が、夢に向かって本気でやってることを応援しない親はいませんよね。 当り前のことをしてるだけです。」と語っていた友基パパの言葉を思いだします。
いやあ、息子さん本当に凄いことをやっちゃいましたね。おめでとうございます!