【コラム】BE FREE

文:齋藤 稔

ここしばらく今期のビデオのプレビュー版を見ているんですけど、今期は久しぶりにフリーランのシーンが大幅に増えているな~って感じています。しかもエクストリームなやつじゃなくて、ちょっと頑張ればできそうなシーン。見てると今すぐにでもパウダーを探しに旅に出たくなっちゃいます。
フリーランのパウダーと言えば多くのスノーボーダーにとってたまらない瞬間だと思います。dmkのクラブツアーでも昨年はパウダー大当たりで一月の長野、二月の福島ともにパウダー三昧。北海道ツアーにいたっては大雪で飛行機の到着が遅れるくらいでした。これは全国的にだと思うんですが、昨年はパウダーの当たり年だったのではないでしょうか。今年はボードも長めのモノを探している人が多いようで、各ショップにはパウダー用の160cmオーバーの板が誇らしげに並んでいます。(余談ですが僕は普通に使うボードも160cmオーバーなので、今年は板を選ぶのが楽しいですね。)
メーカー・代理店各社やショップの話では今年はギアの買い換えの年になるだろうとの予測があるのだそうです。スノーボードブームの時に始めた人たちがそろそろ新しい道具に買い換える時期になっているとのことです。実際ショップではこの時期(真夏の8月!!)に予約完売で店頭に並ばないモデルがあったり、完売のため急遽新しく仕入れると言ったことが起きています。
こういった買い換えの人が探している板は「フリーランが楽しくて、パークやパイプもできる板」の場合が多いようです。今年の流行になるだろうと言われているジブやトリック向けのハイエンド・モデルよりも、オールラウンド・オールマウンテンの板に注目が集まっているのです。もちろん昨年のパウダーの経験から「今までのモノより長めがほしい」という人が多いのは先に言ったとおりです。今年一番の注目はコア層にはいつもと同じ複雑なトリックであり、ジブなのですが、多くのスノーボーダーにはフリーランなのです。
複雑なトリックを華麗に決めるのは誰もが夢見る部分ですが、実際にはフリーランを楽しむ人が大多数ではないでしょうか? 釣りの世界では「フナに始まりフナに終わる」との格言がありますが、スノーボードでは「フリーランに始まりフリーランに終わる」と言ったところでしょうか。もっともシンプルな部分が実はもっとも奥が深い。フリーランはすべてのスノーボードの基礎であり、もっとも奥が深い部分だと思います。一本のラインに乗るカービング。木の間をすり抜けるツリーラン。説明不要のパウダーラン。一本のランの中にトリックを入れ山全体を遊ぶオールマウンテンやエクストリームも大きな意味でフリーラですよね。
ここで話ははじめに戻るのですが、今期のビデオでフリーランのシーンが増えたのは、多くのスノーボーダーがフリーランの楽しさを再認識したからだと思うのです。
そこで提案!! 今シーズンはもっとフリーランを楽しんでみませんか? 今までよりちょっと長めの板を準備してパウダーを探しに出かける。別にバックカントリーではなくてゲレンデのちょっとしたポイントだったり、そういったパウダー用のコースだったり。パークやパイプと言った閉ざされた空間から抜け出してもっと山全体を楽しむ。スノーボードの一番重要な部分「FUN」をもう一度感じてみる。たぶん忘れていた何かを取り戻すことができると思いますよ。
今年のミノルのテーマは「BE FREE」そのために様々な準備が進行中です。おもしろい成果が出たらまたみなさんに報告しますのでヨロシクです。