初心者のスノーボードのレッスンをしていると、よーくスタンスで悩む人がいます。
つまり、自分が左足が前足に来るレギュラースタンスなのか。
右足が前足に来るグーフィスタンスなのか。
それで、片足スケーティングのレッスン中に左足から右足、もしくは右足から左足に変えたりする人がいます。
それでよく言われているのが、以下のようなことです。
・ボールを蹴る時、右足の人はレギュラースタンス。
・バットと持った時、右打席に立つ人は、レギュラースタンス。
・誰かに急に後ろから押されたら左足が前に出たらレギュラースタンス。
・お風呂に入る時に、左足から入る人は、レギュラースタンス。
・股関節の開き方が、左足の方が大きい方は、レギュラースタンス。
確かに当たっていないことはないだろうけど、必ずしもそうでないところもあります。
自分がよく知っているプロ・スノーボーダーのシモン・チェンバレンは、スノーボードをする時は、グーフィースタンスなのに、スケートボードをする時は、レギュラースタンス。本当、わけわからないですよね。
スノーボーダーは最終的には、どちらも滑れた方がいいです。
なぜなら、その方が遊び方が広がるし、筋力の使い方のバランスも良いので。
僕のように長年レギュラーばっかりで滑っていると身体が歪んでしまいそうだし。
サッカーでも両足を蹴れた方が、得なんですよね。だから、なるべく幼少期から両足を蹴れるように指導するコーチも多いです。
スノーボーダーでも同じように、ターンができるようになったら、すぐにスイッチ(逆足)のスタンスのライディングも練習できるといいと思います。後になるほど、僕のようにスイッチ・ライディングで苦労することになるので。
さて、このコラムのテーマに戻りますが、本当にレギュラーとグーフィの決め方は存在するのでしょうか?
うーん、結論としてはわかりません(笑)。
でも1つ言えることは、自分がどっちのスタンスか悩むことは愚かなことだと思います。
特に初めてスノーボードをする初心者の方が、悩んでしまうのですが、ともかく両方で片足スケーティングなどやって考えて、「エイヤー」って気分でどっちか決めてしまいましょう。決めたら、決めた方のスタンスでターンできるように頑張ります。そうでないと、いつまでもトゥサイドに入れなくて、カカト側の木の葉落としばかりやる症状に陥ることにもなるので。
それでターンができるようになったら、スイッチもやってみましょう。
ある意味、自分のスタンスがどっちか悩んでしまう人は、将来どっちのスタンスも違和感なく滑れる可能性が高い幸せな人なんだと思いますよ。